恐怖の泉

実話系・怖い話「手形」

実際の体験談なのですが、20歳の夏に友人たちと田舎にあるコテージを借りてバーベキューパーティーをすることにしました。

20歳くらいの若いメンバーで、男女3人ずつの軽い合コンノリで浮かれてコテージに到着。
真っ昼間から酒を飲んで、夜にはすっかり酔っぱらいの集団と化していました。

そこでも川で遊んだり、キャンプファイヤーしたりと楽しんでたのですが、僕だけどうしても気になることが。
定期的にコテージの傍の藪の中から何かの音が聞こえてるようなのです。
個人的には霊感があるほうだったので、皆を不安にさせてはいけないと思い何も告げずにその場で楽しんでました。

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そして夜中になって、すっかりお酒に飲まれてしまった僕はコテージまで動くことが出来ず、コテージの前で止めてある友人の車の中で寝てしまいました。
お酒によっていた僕は皆がコテージに入っていくのも気が付かずそのまま車にしばらく居ると、深夜1時ころだったと思います。

車がユラっと動くのです。

別に地震ってわけでもなさそうだし、風邪が吹いてるわけでもないのにユラユラと。友人たちはすでにコテージの中。喋ってるのが聞こえてきます。
気のせいかな。と思っていると尋常じゃないほどの揺れが襲います。『ああ。コレはだめなやつだ』って思ったのですが体は車の揺れに対応するので必死でそこから動けません。
そして20秒位揺れ、ゆっくり揺れが止まりました。
止まった・・・と思った次の瞬間

『バン!・・・・バン!バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ!!!!!』

と車の至るところから車を手のひらで叩いてる音がしました。
もう、怖くて怖くてその場にうずくまり鳴り止むのをひたすら待っていました。

それが15秒くらいでしょうか、止まったら周りから小さい声の笑い声が沢山聞こえています。
これは霊のいたずらなのかな?と思いましたが、次の朝車を見て卒倒しました。
車の至る所に、大人や子供の手形がびっちりなのです。怖くなってすぐに帰ることに。
車に乗り込んだら中までびっちりです。とにかく急いで帰って友人に近所まで送ってもらい、その車の持ち主も家路に付いたのですが…その後の消息が不明になってしまいました。

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