人間の怖い話「私の感」

女の感は良く当たると申しますが、私も例外ではありません。
ですが私の持つ「女の感」と申しましても、夫が浮気をしているのを嗅ぎつけるとか、そんな事ではありません。
「人の死」に関する事・・・本当に自分でも怖いくらいに、念じればその通りになる事が良くあるのです。

職場で病気休職している人の事を聞けば「あぁ～あの人はもうすぐ亡くなるな」となんとなく思えて来るのですが、そうすると程なく本当に亡くなったり、いなくなってくれればいいのにと思っていると入院したり・・・
そして3年前、遂に自分でも怖いと思う事が本当に起こってしまったのです。

当時、職場の上司であった人が他支店に異動し、転勤先の支店長と合わず鬱状態になりそうだという話を聞き
「だったら私が死ぬように念じていてあげるわ」
と冗談交じりに言っていたところ、それから数日してその上司から
「支店長が通勤途上、心不全で亡くなった」
と連絡が来たのです。

絶句する以外にありませんでした。まさか本当に死ぬなんて・・・会ったことも見たこともない人なのに・・・
私が念じたから亡くなった訳では勿論ないとは思いたいのですが、昔から念じた事が本当になる事はよくありました。
それ以来、誰かに対して「死ねばいいのに」と思う事は一切止めました。

自分に何らかの力があるなんて思ってはいませんし、単なる偶然だとは思うのですが…とにかく人の生き死にに関しては心の中から排することにしています。