恐怖の泉

人間の怖い話「異常だった彼」

これは私がまだ学生の頃、塾で仲良くなった男の子と付き合った時の話です。

どちらかといえば彼が私にゾッコンで、彼の方から私に声をかけてきて付き合うことになりました。
私は彼を嫌いではないのですが、恋愛感情までは持っていませんでした。
でもすごく尽くしてくれると思ったので「付き合っても良いかな」と軽いお試しのつもりで付き合いました。

付き合いたての頃はとても幸せでした。
本当に優しい彼だったので、塾まで送り迎えは当たり前。どこかへ行く度に私が好きそうなものを買ってきてくれてすごく嬉しかったです。
付き合う前は気持ちが動かなければすぐ別れようくらいに思っていたのですが、相手の事が好きになりそうだと思ったのは付き合ってから3ヶ月くらいの事でした。
ですがその頃から、どんどん彼の異常な行動が目立つようになったのです。

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例えば私が電話に気づかなかったら、気づくまでずっと電話をし続けました。
メールに30分気づかなかった時は、家まで私がいるか見に来たりもしました。
怖いとは思ったのですが、それでも愛されているんだと思って最初は気にしないようにしました。

ところがその後エスカレートしてくるようになり、あるときのメールには
「さっき友達が家に来たよね」
「さっき電車に乗っていたよね」
と、どこから見ていたのかなというメールが来たのです。

私は何だか怖くなって友達に相談をしました。そうしたら友達が「ヤバイ奴なんじゃない?」「怖いね」と言ったので、やはり尋常ではないと感じてどんどん彼が怖くなりました。

彼は普段とても穏やかで滅多に怒らないし、実際に私とケンカをしたのも数えるほどしかないくらい温和です。
悪いなと感じつつも、恐怖を感じていた私は何かと理由をつけて彼と距離を置き、会う回数を減らしていきました。
彼の方は、私が距離を置くにつれてメールの回数も増え、電話の履歴も彼の物だけで埋まるほどでした。

そんな時に、私は学校で良いなと思う男性が出来たのです。
付き合うというのではないのですが、私はその人の事を好きになってしまったので、思い切って彼と別れる決心をしました。
そして彼を呼び出し「別れたい」という事を伝えました。

すると彼は
「絶対に別れないし、許さないから」
と言ってきました。
そのとき私は、冷や汗が体から出るのが分かりました。

これで終わったのだと思いきや、その後私が塾へ行って部屋に入った瞬間、空気がシーンとなって変な雰囲気が流れました。
私が「あれ?どうしたんだろう?」と思っていると、仲の良い友達が近寄ってきて
「3股かけていたって本当?」
「お金を騙し取ったって本当?」
と訊かれました。

私はワケが分からなくて、どういう事か聞いたら…
なんと元彼が私の悪い噂を塾の全員に言いふらしていたそうです。

内容が本当のことならまだ仕方がないのですが、見に覚えのない嘘ばかり。
塾の間では私は「最低な女」というレッテルを貼られてしまい、居場所が無くなりました。
流石に頭にきて元彼を呼び出し、抗議したら
「俺に別れを切り出すからだよ」
と、さも私が悪いかのように言い返されました。

確かに彼と付き合っている最中に、別の好きな人が出来たのは悪いと思ってました。
でもだからといって嘘の噂を言いふらすなんてひどすぎると思い、怒りと呆れから彼と一切の縁を絶つと決めました。

最終的に私は塾へ行きづらくなり、辞める事にしました。
この一件以来、中途半端な気持ちで付き合うことはしない、付き合う相手はしっかりと見極めてからにすると、心に決めています。

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