恐怖の泉

実話系・怖い話「安いホテルに泊まったら…」

私自身は霊感のような物は無いと思うのですが、私の家族はいわゆる見えてしまう人たちのようで、幼い頃から不思議な体験に巻き込まれたりしてきました。
でも、そこまで怖いと感じた事はなく、大人になりました。

そんな私の体験の中でも、旅先で酷く怖いと感じたお話をします。

まだ社会人に毛が生えたくらいの新人の頃、私はよく旅行に出かけていました。
当時はまだあまりお金もないので貧乏旅行、なるべく旅費は安く抑えて、旅先での体験だったり食事だったりにその費用をあてようという感じの旅をしていました。

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その時も、高知県のある格安ホテルを見つけて、ネットのレビューも良いしアクセスも良いしと言うことで、一泊4,000円もしないようなビジネスホテルに泊まることになりました。
友人と2人でツインの部屋、ちょっと煙たいけど割と綺麗なホテルで、バストイレも付いてるし駅近で最高だね~なんて言いながら、ビール片手に観光で疲れた体を休めていました。

おやすみ~とベッドに入って、グッスリ眠っていたところ、急に酷い喉の渇きと人の気配で目が覚めました。
スッポリとシーツを被って喉渇いたなぁなんてボーッとしていたら、明らかに私の足元をヒタヒタと誰かが歩いてるのです。

ヒタヒタ…私のベッドと友人のベッドを行ったりきたりしています。友人が起きているのかと思ったら、隣のベッドでガサガサと寝返りをする音が聞こえます。
友人は寝ている…じゃあ、足元の人は一体誰…?

怖い怖い怖い!
急に頭が冴え渡って、絶対誰かいる恐怖に震えました。
シーツを被ってるから見えないけれど、何故か不思議と女の人だというのが分かるんです。
「友人、起きて!」
願っても全く起きてくれません。足元の女性はひたすら歩いてます。

怖くて怖くて、覚えている限りの般若心経を唱え続けて、いつの間にか気配は消えて自分も眠っていました。

何ともざらっとした感覚で目が覚めて、やはりあれは夢ではないかと思うようにしていますが、あれほどリアルに霊を感じた経験は初めてでした。
それ以来、旅先での格安ホテルは避けるようにしています。

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