恐怖の泉

人間の怖い話「漂流した3人」

A、B、Cの3人が海で漂流した。
乗っていた船が難破してしまい、ゴムボートには3人しかいない。
A、Bは普通の会社員で、家に帰れば妻子がいる。Cは老人で家に帰ってもひとりぼっちだった。

ある日、Aが海で流れている小瓶を見つけた。なんとその小瓶の中には妖精が入っていた。
開けてみると妖精はこう言った。

「出してくれたお礼に願いを一つだけ叶えてあげましょう。」

A、Bは早速、家に帰してくれと言った。
すると彼らは消えた。

Cも同じことを言おうとしたが、家に帰っても独りだということに気がついた。
この数日、3人で過ごした時間は苦しかったが、Cにとっては楽しくもあった。
そしてCは、妖精にこう言った。

「あの二人をここに戻してくれ。」

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