実話系・怖い話「迷った末に出会ってしまった」
少し前に彼女とドライブに行った時の話です。
夕方から彼女と夕飯を食べにレストランに行き、その後にドライブをする事になりました。
どこへ行くか話合っても決まらなかったので、とりあえず行き先は決めずに車を出しました。
しばらく走ると、普段行っていない方向の道へ行ってみようという事になりました。
カーナビなどを頼らずに、交差点にかかりそうになるたびに曲がるか曲がらないかをその場で決めるという行き方で、行き先が分からないまま車を走らせていました。
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どのくらい走ったでしょうか。そのうちだんだんと道が狭くなっていき、車一台しか通れない程の道の狭さになってしまいました。
その道は街灯もほとんどないところだったので、少し不安な気持ちになった私はもう帰ろうと思い、カーナビを立ち上げました。
カーナビを頼りに車を走らせていると、道の両側が林になっている道に誘導されました。対向車が来るような道ではなかったのですが、一応来た時のために減速しながら走っていると、その林にはたくさんのゴミが捨てられているのが見えました。
なんか汚い場所だな~なんて話をしながら進んでいると、ふと右に鳥居があるのが見えました。
そしてその鳥居から、ブラブラとぶら下がっている白いものが見えました。
「うわっヤバい!」と感じた私は、スピードを上げ車を走らせなんとか無事に林から出る事が出来ました。
一安心してから、彼女がしばらく何も話さずに黙ったままでいる事に気が付きました。
どうしたのと聞くと
「誰かが少し前から車の窓をたたく音が聞こえている」
と言うのです。
彼女には霊感があり、度々見えてしまう事もあるそうなのですが、その時はただただ怖がっていました。
その話を聞いてからはバックミラーなどいっさい見る事が出来ず、ただ前だけを見ながら車を走らせました。
やっと知っている道に出る事ができた私たちは、彼女を家に送った後帰宅しました。
その一件があってしばらくは、私は車のバックミラーを見る事が出来ませんでした。
そしてあの時、鳥居からぶら下がっていたものは…間違いなく人の足だったと記憶しています。
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