恐怖の泉

実話系・怖い話「不幸の前兆」

私は幽霊を見た経験がある訳では無いのですが、学生時代から時折、金縛りにあうことがあります。
ですがそういった出来事は周囲に言っても信じてもらえないと思い、自分の中で消化していたのですが…。
ここに私の体験を紹介していきたいと思いますので、独り言とでも思って興味がある方は目を通して下さい。

一番最初に金縛りにあったのは、私が高校生の時です。家で休んでいる時に起きました。
金縛りという存在を知らなかったので、とにかく汗をかきながら耐えた事を強く覚えています。
その際、夢が現実か分からないのですが、学校の先生A(仮名)が私を助けてくれようとしていた記憶があるのです。
なぜA先生が出てきたのかは謎で、失礼な言い方ですが好きな訳でも関わりがある先生でもありませんでした。

翌日学校へ行くと、そのA先生が大きな病気で学校を休まざるを得ない状態だと知りました。
そしてA先生は闘病の末、帰らぬ人となってしまいました。

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その後も金縛りを何度か体験するようになり、私が社会人になった頃でしょうか。
金縛りにはもう慣れたもので、耐え忍んでいれば解けますから、早く終わらないかと思っていると…祖父が出てきました。
出てきたと言っても、表現として合っているのかは曖昧で、私自身も夢か現か判断がつかないのですが、祖父のイメージが浮かんだんですよね。
何か嫌な予感がしていると、やはり翌日に実家から連絡があり、祖父が急遽危篤になったので帰ってきてほしいとの事でした。

虫の知らせと言う言葉は知っていましたが、自身の金縛りもそういった類なのかもと、この時になって私は疑い始めました。
ですが今のように手軽に調べられる時代でもなく、友人や家族に話をしたところで信じてもらえるとも思えません。

次にこのような金縛りにあったのは、今から10年ほど前、仕事で出張中の時でした。この金縛りで出てきたのが、一緒に出掛けていた上司でした。
上司は翌日の朝、食事の時間になっても会場に来ません。
私はまさかと思い、上司の部屋を確認しに行ってみると…亡くなっていました。死因は心筋梗塞との事でした。

単なる偶然だと思いたいのですが、3度も体験してしまうと、まさか自分にはそういった能力があるのではないかと勘ぐってしまいます。
私の意思でコントロール出来る訳でも無いのでしょうから、誰にも相談出来ないですし、良い事ならまだしも不幸の前兆なので、これからも自分自身の中に留めておきたいと思っています。

これってただの偶然ですよね、きっと…。

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