恐怖の泉

人間の怖い話「人当たりの良いストーカー」

結婚適齢期と呼ばれる年代に、彼氏と別れ損なってストーカーをされました。
別れる原因だったのですが、それまで特に嫌いではなかった少し自分中心なところが、こちらが疲れているときでも変わらないので、嫌になってしまったというものでした。

会社で人間関係に煮詰まっていたので、ほんの少しグチを吐くつもりで色々話せば、最終的には
「でもボクはもっと大変な仕事をしているよ」
と、自分がいかに色々苦労をして努力をして仕事をしているという話になるのです。

それはそれで素晴らしいことなのですが、弱くなっている時はただ愚痴を聞いて同調してくれるだけでこちらは救われるのに…と思っているうちに、段々と嫌気がさしてしまったというのが理由です。

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しかしこれは理由らしい理由になっていないため、当然ながら別れるのは納得できないといわれました。
ただそうは言っても、こちらが好きではないのにおつきあいはできないですし、仕方なく連絡を取れないように手を打っても、どこからか私の新しいメアドや携帯番号を探り、連絡をしてきたのです。

どうやらその元彼は、私の友人たちとも繋がっていたらしく、さりげなくそちらから電話番号を聞き出していたようなのです。
一見人当たりがいいので、皆が次々騙されて、私に「元に戻りなよ~」と声をかけてきたり、こちらの情報を洩らしていたという事実がありました。

最終的には、申し訳ないのですが彼に絡んだ友人ごと縁を切るという方法で引越して逃げましたが、周囲にはまだ彼がいい人扱いされているだけに、恐ろしい体験となりました。

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