恐怖の泉

実話系・怖い話「注目」

とある日の夕方に、仲間4人で何気なく会話をしていたんですよ。
話好きな人達ですので、途切れる事無く他愛ない会話をダラダラと続けていたのですが、ふとした瞬間に皆が同じタイミングで窓の方を見たんです。
特に窓へ何かがあった訳でも無いのですが、つい見てしまったんですよね。

そうこうしているうちに、時間もあれなんでそろそろ帰ろうかとなった時でした。
「さっき、話してて皆で窓の方見た時、人が顔出してたよね?」

1人が言い出しました。

「えっ…いや誰も居なかったよ。」

他の3人は、誰も人の顔など見ていません。

「いや人が真下から半分くらい顔出して、中見てたけど。皆も気付いたから窓の方見たんじゃないの?」
「見てたって…ここ2階ですよ?」

和やかだった空間が、一気に凍りつきます。
顔が見えたと言い出した本人も、青い顔をして沈黙しています。
その後、私達は逃げる様に帰りました。

人の目線が集まる瞬間。
例え見えなかったとしても、そこには何かが居るのかもしれません。

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