恐怖の泉

実話系・怖い話「近所の古びた神社」

私の家の近所には、古びた神社があります。
放棄はされていないものの、管理は行き届いておらず草刈りの季節までは雑草も生え放題、社もボロボロで扉の穴から中が窺えます。
一度覗いてみましたが、中には特に何もありませんでしたが。

で、そんな神社なんですがどうも何かあるらしく、私の幼少期の頃から首吊り自殺が何件もありました。
入り口のちょうどまん前で、死亡事故が起こった事もあります。
とにかく、人の死ぬことが多い神社なのです。

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で、つい最近の話。私は夢を見たんですが、その夢の中に神社が出てきたのです。

辺りは静かで、目の前を通る道路にも車が通る様子がありません。普段から田舎な町ですが、ここまで静かな事はありません。
私は石段を上がりました。すると目の前にある筈の社がありません。解体後や燃え滓などは無く、ただ忽然と姿を消していました。

夜中に目を覚ました私は気になって、神社を確認しに行きました。乏しい灯りを頼りにどうにか辿り着きましたが、社は昨日と何ら変わらない姿でそこにありました。
どうやら夢は夢だったようだ、と踵を返し立ち去ろうとした瞬間、私は何か得体の知れない悪寒に襲われ、何かが気になって振り返りました。

それは扉に空いた穴。
何故私はその時そうしてしまったのかわかりませんが、いつかしたようにそこから中を覗いてしまったのです。

何も無い筈の社の中。暗闇に支配された中で、二つの不気味に輝く瞳がこちらを見返していました。

感じた事の無い威圧感と恐怖に、私はすぐにその場を離れて逃げ出しました。
後日確認したところ、その数日後に新たな首吊り自殺があったそうです。関係性は不明ですが、もしかしたら次は私の番だったりするかもしれません…。

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