実話系・怖い話「こっくりさんの体験記」
これは私が小学校低学年だった時の話です。
近所付き合いが良好だったため、学校から帰宅すると他人が自宅にいる事も当たり前な時代でした。
その中の1人に、都市伝説やオカルトなどが好きなお兄さんが居て、よく怖い話も聞かされていたものです。
とある日の週末、いつものように近所の大人が集まって麻雀が始まります。大人は毎週の徹夜麻雀が日課となっていました。
子供もつられて集まり、近くの空き地で遊んでいるとオカルト好きなお兄さんが来て、いつものように話を披露してきます。
好奇心の塊だった私達はお兄さんの姿を見れば集まり、皆で食い入るように話を聞くのです。
お兄さんのオカルト知識は幅広く、いつも知らない内容ばかりで飽きるという事がありません。
その日の最後は、学校でこっくりさんを行って集団で気を失ったというものでした。
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この話を聞いた1人の子が
「今夜、本当にそうなるかこっくりさんをやろう!」
と言い出しました。
怖いから嫌だと反対するグループと、逆にノリノリでやろうと賛同する子に分かれましたが、何かあっても大人が集まっている所でやれば大丈夫だという結論に至り、夕飯後に決行することとなりました。
一旦解散し各々の家でお風呂と夕飯を済ませ、再び集合します。
大人達が麻雀に夢中になっているのを横目に私達は2階へ上がって、聞いたようにこっくりさんの準備を淡々としていきます。
そして1人1つの質問をすると約束して、こっくりさんを呼び出しました。
最初は失敗したのか、無反応。
2度、3度と挑戦しますが、10円玉が動く気配すらありません。
諦めながらもこれで最後にしようと呼び出すと、うんともすんとも動かなかった10円玉が微かに動き出しました。
ゆっくりと「はい」に動くコインを見て、誰か動かしていないか視線で会話しますが、勝手に動いているようです。
1人1つの質問をするとこっくりさんに告げると、ゆっくりと「はい」に移動します。
そして思い思いの質問をしていきました。
失くした物の場所や明日の天気などなど。
他愛ない質問ばかりで、次第に最初の雰囲気から変わって面白半分の状態になっていました。
きっと誰かがわざと動かしているんだろうなと、誰もが感じていたと思います。
しかしとある子がテストについての質問をした時、状況が変わりました。
コインは「こ・ろ・す」の文字を順番に移動し、直後に大きな地震が発生しました。
地震に驚いた私達はこっくりさんの途中で指を離すと、走って大人の元へ泣きながら向かいました。
何事かと大人はびっくりしていましたが、大きな地震が来て怖いと訴えるものの、話が通じません。
地震など起きていなかったのです。
もしかしてこっくりさんの祟りかと震えあがった私達は、まだ誰も終わらせていないこっくりさんの紙を、そのまま破り捨てました。
そんな事をして大丈夫だったのか分かりませんでしたが、そうするしかありませんでした。
その後、私達も無事に大人にまで成長しましたが、自分達の子供には
「こっくりさんをしてはいけない」
と教えています。
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