実話系・怖い話「ツツガムシ病」
ツツガムシ病とは、ツツガムシというダニの一種が保有する細菌によって引き起こされる人獣共通感染症です。
昔は東北地方に発生していた風土病とされていましたが、菌を保有するツツガムシが他にも居る事が判明。
現在では日本全国だけでなく、アジアの広域で毎年発生している感染症となっており、治療が遅れると命を落としてしまう事も珍しくありません。
感染経路
感染経路はツツガムシに刺される事です。人から人への感染はありません。
ツツガムシは幼虫の時期、生涯に1度だけ哺乳動物の組織を吸う特徴があります。
そのため幼虫の活動時期と感染者数には密接な関係があり、東日本では春から初夏、西日本では秋から初冬に患者の発生が多く見られます。
ツツガムシが1度吸着すると1日から2日にかけて刺しっぱなしとなり、6時間ほど経過すると菌がツツガムシから吸着された動物へ移行します。
菌を保有している有毒なツツガムシは全体のおよそ3%以下のため、刺されたら感染してしまうという病気ではありません。
厄介なのは、ツツガムシは肉眼で確認するのが難しい程小さく(幼虫は体長0.2mmほど)、刺されても全く違和感を感じないという点です。
よって発病するまでツツガムシに刺された事に気付かない場合が多くあります。
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症状
ツツガムシ病には「高熱」「紅斑・発疹」「刺し口」の3大特徴があり、特に刺されてから2~3日後に黒いかさぶたが出来る刺し口は、診断においても重要な指標となります。
刺し口は体の目に付きにくい部位に出来易く、違和感も少ないため自分では気付きにくいです。
感染すると5~14日ほどの潜伏期間を経て発病に至ります。
39度を超える発熱、頭痛、倦怠感、食欲不振、筋肉痛、目の充血といった症状に加え、体に紅斑や発疹が現れます。
刺し口周辺を中心にリンパも腫れて痛みが出ます。
ツツガムシ病は治療が遅れると脳炎や肺炎、心不全といった症状の他にも、DIC(播種性血管内凝固症候群)という、血液に微小血栓が出来る重篤な病状に陥ってしまう危険があり致死的となります。
治療が早ければほぼ確実に治る病気ですが、遅くなるほど致死率は上昇して50%にまで高まります。これはDICとなった患者の命が助かるおよその確率です。
治療・予防方法
ツツガムシ病は、感染したとしても抗菌薬の投与によって回復する事が出来ます。
前述したように、治療の遅れは致死的になるため早期治療が望まれます。ワクチンはありません。
一番の予防はツツガムシに刺されないようにする事です。
ですがダニは目に見えなくともそこら中に生息しており、ツツガムシも例外ではなく難しい所です。
具体的な予防策としては
・ツツガムシの幼虫が活発な時期に野外の活動を避ける。
・肌を露出しない。
・虫除けを使用する。
・野外での活動が終わったらすぐに服を洗濯し、体は入浴して洗浄する。
といった対策が必要となります。
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