実話系・怖い話「人形の目」
この話は、僕の友人女性から聞いた子供の頃の実話です。
Kちゃんは、外で遊ぶ事が好きな活発な子でした。
ある日、Kちゃんは親戚のおばちゃんから1体の人形を貰ったそうです。
身長が30センチぐらいのフランス人形らしく、目がクリクリして可愛い顔が特徴です。
Kちゃんはよくフランス人形を外に持って出て遊ぶようになり、公園のベンチに座らせたり、寝ころばせてお医者さんごっこをしたりしていたそうです。
スポンサーリンク
Kちゃんがフランス人形をもらってから2週間ぐらい経過した頃、一緒に遊んでいた友人たちは驚きます。
人形の目を見ると、片方の目玉がありません。
1人の友人が
「Kちゃん、人形の目玉どうしたの?」
と問うと
「目玉、家でくり抜いてきたの。」
と笑って答えます。
壊し癖といいますか、そういった側面のあるKちゃんなので皆それ以上はあまり気にせず、笑いながらいつも通り公園で遊びました。
しかしそれから公園へKちゃんが遊びに来なくなり、友人たちは心配したそうです。
1人の友人が、Kちゃんの家へ様子を見に行きました。
「Kちゃん、遊ぼう。」
呼ぶとKちゃんが現れたのですが、その目の片方は腫れあがっていて、まるで幽霊のお岩さんのようになっていたそうです。
「Kちゃん、その目どうしたの?」
と問うと
「目、1週間前くらいから痛くて腫れてしまったの。」
「病院に行ったら、ものもらいだからバイ菌が入ったらしい。もう少しで治るから。」
そうKちゃんは答えました。
それから10日ほど経つと、まだ片目を眼帯で隠しながらもKちゃんは公園へ来るようになりました。
しかし友人達はそれ以上に、Kちゃんが持っていたフランス人形の姿に唖然とします。
フランス人形は両目がありませんでした。
両目が無い人形を抱きかかえるKちゃんの姿は不気味過ぎて、今想像してもゾッとすると、この話を教えてくれた友人は語ります。
それからKちゃんは、また公園に来なくなりました。
心配してKちゃんの家に行くと、お母さんが対応してくれました。
「K、今病院に入院しているの。目の手術を受けないといけないの。」
手術するのは両目らしく、1ヶ月ほど入院する事になるそうです。
Kちゃんの目は痛みが続いて視力が低下していたそうで、放っておくと失明になる恐れがあるほどの状態だったそうです。
後日、友人皆で病院へ見舞いに行くと、両目を白いガーゼで巻いて寝ているKちゃんがいました。
手術は無事成功して、1ヶ月後にはまた元気なKちゃんが戻ってきました。
しかしその後も、Kちゃんは遊んだりしていると時たま目をおさえて「痛い、痛い。」と言う事がありました。
まだ完全に治っていないのかな…と心配していると、友人の1人が言いました。
「Kちゃん、目が痛いのフランス人形の目をくり抜いたからじゃない?」
Kちゃんはそれを聞いて家に帰ると、フランス人形の目玉を机の中から取り出し、お母さんに「目を付けたい」と伝えたそうです。
お母さんと一緒にボンドで目玉を取り付け、何とか綺麗に目は引っ付きました。
Kちゃんは心の中で
「お人形さん、ごめんなさい。目を取ってごめんなさい。」
と謝ったと言います。
その後、Kちゃんの目は痛みもなくなり、健康な状態に戻ったそうです。
因果関係は不明ですが、物を粗末に扱うと何かの力が自分に返ってくるのかもしれない、そう感じた話でした。
スポンサーリンク
実話系怖い話インターネット都市伝説良い話人間の怖い話子供向け怖い話
短編の怖い話長編の怖い話超怖い話山の怖い話川海の怖い話病院の怖い話学校の怖い話人形の怖い話日常怖い話子供の怖い話夢の怖い話電話の怖い話シリーズもの怖い話曰く付きの怖い話廃墟の怖い話恋愛の怖い話家の怖い話金縛りの怖い話心霊スポットの怖い話アパート・マンションの怖い話病の怖い話裏切りの怖い話憑りつかれた怖い話ダジャレ系の怖い話こっくりさんの怖い話不思議な怖い話車・バイクの怖い話上級者向け怖い話超能力の怖い話店・施設の怖い話子供の頃の怖い話旅行の怖い話怖い昔話戦争の怖い話泣ける怖い話災害の怖い話犯罪の怖い話祟りの怖い話写真の怖い話動物の怖い話葬式の怖い話音の怖い話異世界の怖い話トイレの怖い話