恐怖の泉

実話系・怖い話「I県の刑場跡地」

私はI県のM市に住んでいるのですが、県道沿いのある場所はどんなお店が出店しても必ず潰れてしまいます。
その近所に私が引っ越して来てから様々なお店が出店しましたが、ことごとく撤退して現在は更地です。

真偽の程は確かではありませんが、地元の人間ならばその場所が処刑場だったという噂を誰もが知っています。
周囲は住宅地のため人口は多い地域なので、頻繁にお店が潰れてしまうということは何かがあるのは確かなようです。

スポンサーリンク

私の知る限りでは、最初はホームセンターでした。
次はドラッグストアで、さらにジーンズショップと携帯ショップがあったと思います。
多くのお店が出店しては潰れ、交通事故も起きているので地元の人間は皆その場所を恐れ、中には周辺の不幸の原因はその場所にあるのではないかという人さえもいます。

携帯ショップがあったのは2010年頃でしたが、その後撤退。敷地の一部には、2018年現在で某ファミリーレストランが建っています。
それ以外の広い部分は更地の状態で、おそらく今後も買い手はつかないのではないでしょうか。

その場所から400mほどの距離には神社がありますが、火事で燃えたこともありました。
神社が火事になったのは冬だったと思いますが、風があまり強くない日だったのでよかったと思います。
付近は住宅地なので、木造の家も多く火が燃え移れば大惨事になっていました。

一般的な神社は拝殿も本殿も木造です。その神社も元は木造の趣のある建物でした。
しかし火事の後で拝殿が鉄筋コンクリート造になり、本殿の周りにも有刺鉄線が張ってあって非常に物々しい感じがする神社になってしまいました。
かつては村社として周辺の住民から尊敬を集めていたのに残念です。

刑場があった場所や神社の周辺地域は、かつて広い森でした。
高度経済成長期以降、森は切り開かれ住宅地として急速に発展したようです。
私がこの地域に住むようになったのは1990年代のことですが、住宅地として発展しつつも神社の周辺には広い森が残っていました。
しかし2000年を過ぎると、残っていた森も切り開かれ住宅地に変わってしまいました。
神社が火事で燃えたのは刑場で死んだ人達の祟りだと考える人もいますが、私は神様が住む森を切り開いたことが原因ではないかと感じています。

幽霊や祟りというと非科学的なイメージがありますが、世の中にはそっとしておいた方がよい場所があるのかもしれません。

スポンサーリンク

TOP