恐怖の泉

人間の怖い話「被災していた時の嫌がらせ」

2011年(平成23年)の3月11日に、東日本大震災が起こったことは誰でも知っているかと思います。当時福島県に住んでいた私は、当然ながら被災してしまい、故郷を離れなければならなくなりました。
幸いにも近くの某県に親戚がいた私たち家族は、一時的ながらもそこへ身を寄せることとなりました。

当時はまだ震災が起きてから3ヶ月程度で、やっと普段の生活ができるようになってきたかな~という感じでした。
そんな慌しい時だったというのに不謹慎なのですが、私はその親戚の家から大きなショッピングモールが近いことがとても嬉しかったのです。
私の故郷にもそういった施設があるにはあったのですが、遠いためなかなか行けなったもので…。
そしてその大型ショッピングモールへ、足しげく通っていました。

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ところがある日、買い物を済ませて車へ戻ってみると、明らかに我が家の車の様子がおかしいのです。何かが貼ってある!
何が起きたのかと急いで近づいてみると
「放射能をばら撒くな」とか「福島へ帰れ」やら
心のない張り紙が車のあちこちに貼ってあったのです。
どうやら車のナンバーが福島だということだけで、そういった被害を受けたようなのです。

私と母は唖然としてしまい、もうただただ悲しいという気持ちしかありませんでした。
今ではそういった嫌がらせはありませんが、みんなが大変な時に浮かれていた罰が当たったのかな…と解釈するようにしています。
地震によって原発は大変な状態が続いて怖いですが、福島県が悪いわけではないんですけどね…。

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