実話系・怖い話「ジグザグに飛行する物体」
これは確か、今から30年以上も前の出来事だったでしょうか。
当時は私が小学校3年生の夏であった記憶がありますが、ちょうどその頃に私の母方の祖父が亡くなりました。
これはそのお通夜で、当時住んでいたK県のO町にある祖父宅へ赴いた際に、たまたま目撃した常識では考えられない出来事のお話です。
時期は1970年終り頃で、偶然にもUFOブームの時でした。
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私の母の勤務先でもあるN病院で、祖父が胃がんで亡くなりました。享年確か60代半ば辺りの若さでした。
当時から私は幼少ながらよく話をする性格でしたので、悲しさの記憶が40代の半ばである現在も、微かながら残っています。
病院側から私達遺族へ渡された祖父の遺体を毛布で包み、O町の親族の方の車へ積みました。
そして近辺から来られた多くの親族と共に、私は両親や2人の姉達共々車へ分乗して祖父宅へと向かいました。
時間は17時頃でしたが、夏だったのでまだ日が明るい状態でした。
先に出発をした親族の車と列を作りながら実家へ向かい、車内ではラジオを掛けながら世間話をしつつ普段と変わらぬ様子でした。
車が進むにつれて、次第に陽が傾き始めます。
そして祖父宅が見え始めてもう到着という際、私は見てしまいました。
上空を旅客機が低空で1機だけ飛んでいました。
うす暗かったですが、おそらく全日空機だったと思います。
それより少し離れたところに、赤く自ら光ながら素早い速さでジグザグ飛行をしている、いわゆるUFOらしき物体が飛んでいたのを見掛けました。
祖父宅へ到着をした途端に見たものですから、家族や親族のみなさんも全員目撃し、その場は大騒ぎとなりました。
今までに見た事が無い、ジグザグと飛行をする物体に目を奪われていると、親族の方の1人がカメラで撮ろうと試みました。
しかしジグザグの速さが半端では無く、撮る事は諦めてしまいました。
その後祖父の葬儀は無事に終わりましたが、葬式よりもジグザグに飛ぶ飛行物体の記憶の方が、現在40代半ばになった今でも強く残っています。
近くを飛んでいた旅客機とは明らかに違うスピードと複雑な動き…世の中には正体の分からない何かが、確かにいるのだと確信をした出来事でした。
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