恐怖の泉

実話系・怖い話「深夜の訪問者」

深夜、一人暮らしのアパートでロフトに寝ていたら、誰かが入ってくるような音が聴こえたので上半身を起こしました。
すると女性のような風貌の人影が、何かを探しているような雰囲気で部屋をウロウロしてました。
初めは泥棒か?または誰か勘違いして入って来たのか?と思いましたが、まさかそんな事もあるわけがないので、とりあえずロフトで静かに見守ってました。

するとその人影はキッチンに行くと包丁を取り出し、何か呟いていましたが、小さい声で聴こえません。
私は耳をすませる事にも神経を尖らせたのですが、包丁を持っている事に恐怖してしまい、どちらかと云えば身を隠す方が優先していました。

スポンサーリンク

どのくらい時間が経ったのでしょうか…。その女性らしき影は包丁をキッチンに置いて、ドアから外へ出て行ってしまいました。

私は通報しようか?と瞬間的な判断で考えましたが、包丁を持っていないなら追い掛けて捕まえようと思い、ドアへ向かいました。
しかし鍵を開けて外に出て周りを見回しても、女性の影は見当たりません。階下にも降りて探ってみましたが、誰もいません。

そこでふと気付いたのですが、鍵を開けて出たという事は、初めから鍵が掛かっていたか鍵を閉められたと云う事ですよね?
その人影が鍵を閉めた音がしなかったですし、そもそも鍵を持っているはずはありません。それにチェーンの鍵までちゃんと閉まっていました。
あれは人間ではないという事なのでしょうか。この話、誰も信じてくれませんが。

スポンサーリンク

TOP