恐怖の泉

都市伝説の怖い話「首なしライダー」

幽霊が出るという噂を確かめるべく、とある有名な心霊スポットにカップルの乗った車が来ていた。
しかし聞いたような怪異は何も起きず、飽きた2人は帰路につこうとしていた。

「何もなかったね…たいしたことないじゃん。」
「ま~そんなもんでしょ。」

とりとめもない会話をしながら車を走らせていると、反対車線から光が差し込んだ。
一つの光なので、きっとバイクなのだろう。
しばらくすると予想通りバイクとすれ違ったのだが、それから彼氏が一言も発しなくなり、車のスピードを上げ始めた。

「ちょっと危ないよ…」

そう言いながら彼女が運転席の彼氏を見ると、彼氏はハンドルを握ったまま青ざめた顔をしている。
そのうち大きな通りに出て、車は路肩に停車した。

彼氏の異常に驚いた彼女が
「どうしたの?」
と訊ねると、彼氏は答えた。

「あのすれ違ったバイクに乗ってた人…首がなかったんだけど…。」

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首のない幽霊の話は古来から世界各地で囁かれており、ポピュラーな存在となっています。
その中でも「首なしライダー」の目撃情報は全国各地に広まっていて、定番の幽霊とも言えるのではないでしょうか。

実際に、バイクへ乗った男性が道路に設置されていたワイヤーに引っかかり、首が切断されて死亡するという痛ましい事故もありました。

映画「マッドストーン」でも道路に仕掛けたピアノ線でライダーの首を刎ねるシーンがあり、そこから噂が広まったともされています。
また夜間に黒いヘルメットを着用したライダーの頭は、闇に同化して認識しにくい事も、この都市伝説を生んだ要因と言えるのかもしれません。

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首なしライダーは、今でもどこかを彷徨っているのだろうか…。

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