恐怖の泉

2chの怖い話「メロンを貰ったばかりに…」

私が大学4回生の頃の話です。当時1DKのマンションに一人暮らしをしていました。

ある日、隣に引っ越してきた土方のおじいさんが挨拶にみえました。60代か70代くらいの方だったと思います。
こういう言い方は失礼なのですが、周りは同じ学生や若い社会人ばかりだったので、年齢的にもなんだか異質に感じました。
別の階に同じく土方のおじいさんのお友達もいたので、会社で何部屋か借り上げしていたのかもしれません。

ただおじいさん自身は気さくで愛想の良い方だったので、私も安心して特に何も気にすることはありませんでした。

それから暫くした頃、突然夜におじいさんがメロンを持ってお裾分けにきました。

メロンはプリンスメロンのような安い物じゃなくて、マスクメロンを1/4に切ったものでした。
少し躊躇はしましたが隣人ということもあるし、わざわざ持ってきてくれて親切な人だなとお礼を言って受取り美味しく頂きました。

後日の昼間、部屋で1人でテレビを見ていた時のことです。
なんだか変な視線を感じて窓の方をみると、なんと隣のおじいさんがベランダの仕切りからニュっと顔を出してレースカーテン越しに私の部屋を覗いていました。

部屋の中の方が暗いので外からは見えないだろうけど、一生懸命覗いてる顔が怖かったです。
でも文句を言うわけにもいかず、その時は放置するしかありませんでした。

そしてそれからさらに暫くしてからのことです。
ちょうど姉が私の部屋に泊まりにきていた日の深夜2時頃のこと。突然インターホンが鳴りました。
出てみると、また隣のおじいさんで

「鍵をなくした。(私の)部屋を通ってベランダを伝って入りたいから中に入れて!」

と頼まれました。
時間も時間だし、偉そうな物言いが気に食わなかったこともあるし、姉も「怖いからやめなよ」と言うので悪いけど断ることにしました。

断られて怒り心頭になったのか、おじいさんはドアの前で怒鳴ったり、ドアノブをガチャガチャ動かしたり、ドアをガンガン叩き始めました。

「部屋通らせていうとるだけやろ、ぼけ!!今からベランダに上ってお前んとこ入ったるわ、メロンやったのに!!」

などと脅してきたので、警察に通報することにしました。

警察がくるまでの間、びびりまくっていた私達は少しでも武装しようと包丁を手に持ちベランダを注視し続けました。

警察が到着したのは通報から15分くらい経過した頃のことです。
おじいさんは既にベランダによじのぼり、自分の部屋は戻っていたようでした。
部屋は3Fなのですが、登ろうと思えば登れるものなんだなと変に関心したのを覚えています。

警察の方のお話では、おじいさんはかなり酔っていたらしく
「単純に通らせてもらいたかっただけなのに断られて腹が立った。本当に通らせてくれればよかっただけなのに」
との主張だったみたいです。
警察の方二人も終始へらへら笑っていて、「まぁ注意しときましたから」と帰っていきました。

そう言われると通らせてあげればよかったかなと罪悪感を覚えましたが、いくらメロンをくれたからって夜中の2時に酔っぱらいを部屋に入れる人なんていないですよね。

それから数日後、玄関のドアスコープがはずされて、外から覗くと部屋の中が まる見えになっていることに気付きました。
いつから外されていたのかはわかりませんが、絶対隣のおじいさんの仕業だと思いました。
覗かれていたのかもしれないと思うと悔しいやら恥ずかしいやら。ドアスコープは引っ越すまでテープを貼り付けて過ごしました。
今考えると不動産業者に言えばよかったんですよね。

その後、卒業で引っ越すまでは特に何もありませんでしたが本当に腹の立つ怖い体験でした。
隣人とはいえ、気軽に食べ物なんて貰っちゃいけないという教訓になりました。

引用元:まさか自分の身に起こるとは思わなかった事15

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