恐怖の泉

実話系・怖い話「出てしまった生霊」

私と友人のMは、中高が一緒で昔からの親友だからとても仲が良い。
しかも27歳でお互い彼氏がいないという共通点がある。

ある日、中目黒で2人でお茶をしていて恋愛話になった。
うちらってどうして彼氏ができないんだろうね…って話をしてて、こうだからああだからとお互い言い合っていた。

その頃、私は合コンに進んで参加していた。
先日の合コンはけっこうイケメンな人が1人いた。
製薬会社で働いていて、雰囲気が松田翔太に似ている。しかし、アドレスを交換していない。
せっかく出会いのチャンスだったのに、せめてもう少し仲良くなっておけば良かった…と、少し心残りがあった。

私はMに話した。

「こないだの合コンで会った人、ちょっとかっこいいと思うんだよね。少し時間が経っちゃったけど連絡してみようかな。」

するとMは「良いんじゃない」と言っていた。

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その合コンは大学時代の友人Rから誘われたものだったので、連絡先を聞こうと思えば聞ける。
さっそくRを通して気になっている彼、Kに連絡をしてみた。
割とすぐに返事がきた。どうやら私のことを覚えていたようだ。私は思い切って遊ぶ約束を取り付ける。
すると誰か誘って2対2で遊ぼうよという話になり、私とMとで次の週に居酒屋で飲み会をすることになった。

居酒屋での飲みは盛り上がり、カラオケに行くこととなった。
Kは爽やかイケメンでカラオケも盛り上がり、とても楽しかった。

ほどほどに遊んでお開きになった後、Mからメールがきた。

「Kくん、カッコ良かった?」

私がKを気に入ってるのはMも当然知っているはず。なのに彼のことについてそんな質問をしてくることに、不思議な感じを覚えた。
私は
「カッコ良かったよね。」
と返事をすると、なんとMから
「遊ぶ約束をしようかな。」
と返信が来た。

突然のことに私はビックリした。
確かに私とKは付き合っているわけではないけど、まさかこんな展開になるとは思いもしなかった。
その後、Mとは喧嘩になった。
どうやらMも私の話をよく聞いてなかったようで、てっきり自分に紹介してくれるのかと思っていたと言い訳をされた。

それからというもの、Mとはしばらく連絡を取らなかった。
この出来事を思い起こす度、私はだんだん怒りを覚えるようになった。
Mとこれほど連絡を取らなくなったのは初めてかもしれない。しかし今回はどう考えてもMに非がある。

半年後にやっとMから電話がきた。

時間が経過して、冷静さを取り戻したのかMの方から連絡してきてくれて嬉しかった。
私とMは都内にある喫茶店で再開した。

「あの時はごめん、怒ってた?」
と聞かれて、私は素直に気持ちを伝えることができなかった。
しばらく間があった後「実は…」とMが話を切り出す。

なんでも私と会っていない間、Mの身には不可解な事が起こっていたらしい。

職場へ行く途中で横断歩道を渡ろうとした際、確かに信号が青だと確認したのに自動車と接触してしまったらしい。
幸い大事には至らなかったが転んですり傷を作ったらしく、Mの膝下からふくらはぎにかけては生々しく傷跡が残っていた。
他にも絶え間なく失敗やら事故が続いたというのだ。

さらにそれだけではない。
Mの職場の同僚には霊感の強い女性がいるそうだが、その女性と2人で食事をしているとMの顔の真横に、白い怒った顔の女性が見えたらしい。

身体はなく、顔だけが。

さらに霊感の強い彼女は誰かと喧嘩してないか?と聞いてきて、Mには喧嘩している相手の生霊が憑いていると警告してきたのだそうだ。
その話を聞いたMは、とっさに私の事を思い出したという。

まさか自分が生霊を出せるなんて…。私は鳥肌が立ちそうだった。

Mはこれからも私と仲良くしたいと話してくれたが、その後私はなんとなくMと連絡を取らなくなり、疎遠になってしまった。
この出来事以来、私は他人と深い仲にならないようにしている。

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