実話系・怖い話「病院にまつわる話」
私は長年看護師をしてきた者です。
いくつかの病院を回りましたが、私が見聞きして怖いと思った話をしていきます。
産婦人科病院に勤めていた時。
中絶手術をされる患者様がいらっしゃいます。
一度先生が中絶した小さな小さな赤ちゃんを見せてくれました。
ちゃんと頭になるところ、足になるところ、出来ていました。
今でもそうなのかわかりませんが、初期に中絶された赤ちゃんは汚物として取り扱われます。
10ヶ月ほど経てば1人の人間になるのに、汚物として流されることにはびっくりしました。
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内科や外科の患者様で、特に亡くなられる前の患者様は、生きているはずのない患者様のお父様やお母様がそこに来ているとよく言われます。
冗談でお迎えにきたのかなと思っていますが、あまりにも同じことを言われる患者様が多いので、本当にお迎えにこられてるのかな…と最近は思うようになりました。
患者様をお見舞いに行って、そこに○○が立っているなどと聞かれた時は、決して否定しないであげて下さい。
患者様には本当に見えているのかもしれませんから…。
私は夜勤をしていたので、夜勤をするようになってからは怖い番組は見なくなりました。
1人の見回りが怖くて出来なくなりますから。
それでも、病院にいると自然と怖い話が耳に入ってきます。
その患者様は男性で、60歳から70歳くらいだったと聞いています。
重傷で歩くことが出来ず、いつも寝たきりで看護師が全てのお世話をしていたそうです。
しかしある日、朝出勤したら木で首を吊って亡くなっていたそうです。
歩けないはずなのに…不思議です。
またこんなことも聞きました。
全員寝たきりの病棟で2人夜勤中。
1人はナースステーション、もう1人は仮眠をとっていたそうです。
付き添いの御家族もおられず、ナースステーションに鳴り響くモニターの音だけが聞こえていました。
その時仮眠室のドアをノックした人がいました。
一緒に勤務していたスタッフは、その時確かにナースステーションにいたそうです。
誰がノックしたかは今でも分からないそうです。
とある看護師さんが精神科の病棟に勤めていた時の話もあります。
精神科なので、夜間はナースステーションに鍵がかけられてあったそうです。
すると患者様が不眠を訴えられ眠剤がほしいと言い、その夜に限って沢山の患者様がとりに来られたそうです。
しかし疲れていたのか、うとうとして体が動かなかったとその看護師さんが言っていました。
動かないと、動かないと…と思っていたら、その看護師さんの肩が急に叩かれて
「しっかりせいよ」
と言われ我にかえると、眠剤をとりにきた患者様が全員いなくなっていたとのことでした。
うとうとしていたので夢でもみていたのかもしれませんが、肩を叩かれた感触は残っていたそうです。
鍵はしまっており、1人夜勤なのに…。
そういえば私も見たかもしれません。
2人で夜勤をしていたのですが、廊下をすーっと誰かが通りました。
一緒に夜勤しているスタッフも気づいたのですが、こんな夜中に誰が通るのだろうと病棟内を確認しましたが、やはり誰もいなかった事がありました。
私自身で一番印象に残っている体験は、亡くなった患者様が退院する時、御家族と業者の方とエレベーターに乗っていた時のことです。
エレベーターに乗って1階まで行き、エレベーターのドアが開きました。
すると誰も乗り降りしてないのに、エレベーターから
「最後に御乗りの方は降りて下さい。」
と放送があったのです。
何回も言いますが、誰も乗り降りはしてません。
しかもエレベーターの放送を聞いたのも、その時が初めてでした。
他の職員にそのことを話しても誰も信じてくれません。
「機械の誤作動ですよ」などと疑われ、しまいにはエレベーターにみんなで乗り実験までしましたが、放送はありませんでした。
誰にも信じてもらえず悲しい思いをしましたが…ただの空耳だったのでしょうか。
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