恐怖の泉

都市伝説の怖い話「人面犬」

アパートで1人暮らしをしていたその男は、ゴミを深夜に出すことが習慣となっていた。

ルール上では、ゴミは収集日当日の朝に出すと決まっている。
しかしその男は朝が弱く、ゴミを出し忘れてしまうことが多々あったため、夜に出す癖がついていた。

「とっととゴミ出しして、早く寝よう。」

そそくさと男がゴミ捨て場へ向かうと、野良犬が既に出されているゴミを漁っていた。

「くそ野良犬かよ…シッ、シッ!」

追い払おうとしたその犬が振り向いてこちらを見た時、男はギョッとした。
なんとその犬の顔は人間のものだった。

突然の出来事に目を疑った男が犬を凝視してみるも、なんとなく人に似ているというレベルではない。
どこをどう見ても完全に人の顔だ。

不意の出来事に男が身動きを取れないで立ち尽くしていると、人面犬は
「ほっておいてくれ。」
と一言喋って、どこかへ行ってしまった。

ゴミを漁る人面犬のイラスト


人面犬は1980年代後半に流行した都市伝説です。
人面犬ブームの際には人面魚や人面蜘蛛なども話題となり、記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
生き物の一部が人のものとなっている類の話は古くから存在しており、妖怪や伝承にも多く見られます。

もともと人には「シミュラクラ現象(類像現象)」という、点が3つあれば顔として脳が錯覚しやすい現象が備わっているといいます。
また「パレイドリア」という、実際にはないものを錯覚してしまう現象も知られています。
人面犬という都市伝説も、そういった錯覚が生んだ産物なのでしょうか。それとも…。

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