恐怖の泉

人間の怖い話「隠し事だらけのSさん」

私の職場にはSさん(仮称)という方がいらっしゃる、いやいらっしゃったのですが…
いろいろと衝撃を受けましたので、お話させて頂きます。

Sさんは私より3年ほど先輩で、もはや一人前に仕事を任され始める立場ではありました。
しかし毎日のように先輩方から怒られていて、まだ新人の私から見ると
「皆そんなに怒る事ないのにな。かわいそうに。」
と、かばいたくなるような状況でした。

ところが私も仕事を覚えていき、会社の歯車として活躍出来るようになった頃、Sさんが怒られる理由が分かってきました。

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Sさんは必要な報告を一切上げないのです。
仕事の進捗等、社内の出来事は勿論の事、他社からの請求書といった大事な案件まで全てです。
Sさんに届いた出来事は、Sさんで止まってしまうのです。

よく会社宛てに、弁護士さんからお手紙が来るな~とは思っていましたが、それらの内容は全て他社から頂いた請求書が、Sさんで止まって未払いとなっていた事への催促状だったのです。

当然ながら上司や社長は激怒します。
しかし当のSさんは
「すいません…」
というばかりで本当に反省していないようで、何度も同じ過ちを繰り返します。
お客さんからSさんに直接支払いの催促があった時など、Sさんは
「あれ~経理の子に言ったはずなんですけどね。もう一度言っておきます~。」
なんて言っているそうで、他人事です。
完全にSさんのせいなのですが…。

その反面、私達後輩へは先輩面した会話をしてくるのです。
会話だけを聞くと、仕事出来る人なのかな…と錯覚を覚えるほどの饒舌ぶりでした。
今から思えば、サイコパスな人の特徴だったのかもしれません。

そんなある日、Sさんが行方をくらませました。
携帯以外の荷物やら財布やら全てを置いて、出張先から忽然と姿を消したのです。

Sさんが受け持っていた仕事は全て止まり、会社へクレームの嵐が吹き荒れます。
日々の対応に追われながらもSさんを探し、ついに実家へ戻っていた事が判明しました。
Sさんは行方をくらました罰として、与えられていた会社携帯を没収されたのですが…ここから驚きの事実が溢れ出てきます。

まず、バツイチだったのは知られていたのですが、とんでもない額の借金も抱えていました。
以前に会社を作ったものの失敗し、負債を抱えていたそうです。億近い金額なんて個人で返せるのかな…と思います。

別れた奥さんとの間には、中学生になる息子さんもいらっしゃったのですが、養育費は払っていませんでした。
それなのに出張した時には会社の経費を「接待代」としてお客さんと飲んでいるように見せかけて使い込み、夜の街で豪遊していたことも明らかになりました。
女の子たちと仮装してはしゃいでいる写真も携帯から出てきて、呆れてしまいました。
そしてどうやら、飲み屋も経営?していたような感じがあったそうです。

更に驚きなのが、隠し子の存在です。
その子供も中学生くらいの男子ですので、結婚と同時に関係があったと推測されます。
しかも隠し子の方には良い父親面をしていて、隠し子から
「お父さんいつもありがとう!お仕事お疲れ様!」
なんて感謝のメールが入っていました。
別れた家庭の方には、父親らしい事は一切していないのに…。
Sさんのご親族も、あっけにとられていました。

Sさんは「会社でパワハラを受けている」と言って実家にかくまって貰っていたようですが、そんな嘘は直ぐにバレたようです。
世の中、こんな人がいるんだな…と強く感じさせたSさんは、その後任せられた仕事があらかた片付いた頃、また行方不明となりその後のことは分かりません。

最後に、ちょっとホラーな出来事が1つありました。

別れた奥さんとの息子さんが、友達と遊んだ時の写真を撮ってSさんに送っていたそうなんです。
その写真を見た会社の人達がザワついていたので、何だろうと思い私も見せてもらいました。

その写真は、息子さんが建物の壁の前に立っている様子を写したものでした。
写真には息子さん1人だけが写り、他人は入っていない状況です。
なのに、息子さんの腕が1本多いのです。

私は人生で初めて心霊写真を見て、本当に震えが出ました。
Sさんにはきっと、まだ隠している事実があるのではないかと感じています。

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