恐怖の泉

実話系・怖い話「霊感のある元カノ」

前に一番長く付き合っていた元彼女は、いわゆる霊感のある体質の人でした。
これはその元カノの不思議な力を初めて実感した出来事です。

その日は連休ですっかり浮かれていた私たちは、夜中にドライブへ行こう!と思いつきで家を出ました。
行く当てもなかったのですが、ドライブ好きな私はちょっと遠出をしようと思い、普段は通らないような道に向かって車を走らせました。
最初は元カノも
「ね~どこに行くの~?」
なんて2人でドライブを楽しんでいたのですが、道を進むにつれて次第に無言になってしまいました。

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私はてっきり元カノが「疲れたり酔ったりしちゃったのかな?」なんて思い、「休憩しようか?」と提案したのですが、彼女は
「いや、大丈夫…」
ととても不愛想。
理由もわからずにそんな態度をされて、私のテンションもすっかりガタ落ちになってしまいました。

そこで車がとある街道へ差し掛かった時、いたずら心が湧いた私は突然、夜道に車を止めてライトもエンジンも全て消し、どんな反応が返ってくるかみてみることにしました。
街灯も全くない道なので、私たちは漆黒の闇に包まれます。眼を開けても閉じても、黒一色しか見えません。
お~これは雰囲気あるな~なんて思った矢先、元カノが
「何やってるの!早く車出して!!」
と叫びだしました。
その尋常ではない様子に、焦りながらも私は車を猛スピードで発進させました。

しばらくして人通りのある所へ辿り着き、とりあえず落ち着こうと思いファミレスへ車を入れました。
そこで私が元カノに何が起きたのかと訊ねると、彼女は
「真っ暗になった瞬間、車の周りがたくさんの目で囲まれてたよ!見えなかったの?」
と言ったのです。

後に調べてみたところ、その道は霊道として有名な街道でした。
私も彼女もその事実を知らないまま迷い込み、このような体験をすることになったのです。
元カノはドライブで向かっている先に何かよからぬものを感じていたらしく
「途中から本当に帰りたくなったけど我慢していた」
「街道に入ってから、車と同じスピードでたくさんの目がついてきていた」
「車が止まった瞬間、こんな所で止まるなんて信じられないと思った」
と暴露されました。

私自身は何も見えないし感じないので、そんなことを言われるとは全く予想もしていませんでした。
今はもうお互いに違う道を歩んでいますが、怖い話を見聞きすると、ふと彼女の顔が頭に浮かんできます。

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