恐怖の泉

実話系・怖い話「不幸が続く家」

隣の家の怖い出来事の話をしたいと思います。

私の隣の家には、長患いしたおばあさんが住んでおられました。
もともと私の家族はここに住んでいたのでなく、10年ほど前に引越しをして移り住みました。
その際、隣のおばあさんが長患いをされてずっと寝たきりなのだという話を聞きました。

そのおばあさんはお嫁さんが看病しているという話で、大変苦労が多いなと思っていたのですが、数年してお亡くなりになってしまいました。

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しかし事はそれから始まりました。おばあさんが亡くなって半年くらいしてからでしょうか。
お嫁さんが、銭湯で頭を打って急死したとの話を聞きました。

おばあさんが亡くなった上にお嫁さんまで他界して大変だと心を痛めていたのですが、ご主人さんはもうその家に住みたくないようで、家を売ってしまいました。
その後、その売家は我が家の前に住んでいる方が買い取ったのですが、それから半年くらいしてからでしょうか?そのご主人さんが病気になってしまったのです。

それまで体の具合が悪くて大変だったなどという話は聞いたこともなく、この地域では一番田畑をやっていてお金持ちの方でした。
奥さんと一緒に朝から晩までよく働いていて、年も50代半ば位だったと思います。
それが急にがんになってしまって、入退院を繰り返していたのですが、病気になって半年もたたないうちに亡くなってしまったのです。
さらにはその奥さんまでもが大腸癌になってしまって、病院に入院される事になりました。

そのご主人はすい臓癌だったそうなのですが、御葬式が終わり落ち着いた頃、奥さんが自分の体も心配になって健康診断を受けに行ったのだそうです。
そして思いもよらない結果が出て、急遽入院、手術に至ったという話を聞いています。
その後奥さんは無事退院されたのですが、経済的な理由があってその家は売ることになりました。

単なる偶然だとは思いますが、ここまで重なると私や子供達は隣の家が怖くなってしまいました。
再び売りに出された家を、夫が冗談で「買おうかな」と言ったりしたこともあったのですが、家族皆で大反対をしました。
おばあさんが亡くなって以来、お嫁さんは半年、その家を買った方も一年以内で亡くなり、奥さんも癌となってしまった事を考えると…何かの力を疑わずにはいられませんでした。

当分の間、家は売られても買い手がつかなかったのですが、2年前くらいに都会から田舎に引っ越してきた年配の女性とその息子さんが住むことになりました。
私と子ども達は心配でしたが、夫に話しても迷信だと思われるだけなので何も言えず、とにかく何も起こらないことを祈っていました。

そしてしばらくすると、息子さんの恋人にあたる方が同居することになりました。
その息子さんは48歳だったそうなのですが、その恋人とは結婚を前提にしての同居という感じだったらしいです。ですがお母さんとの折合いが良くないようで、よく喧嘩している姿を見ていました。
そうこうしているうちに、その恋人がどうやら家を出たらしいと噂が流れました。やはりいろいろ大変だったのかななんて思っていた矢先、突然お母さんがお亡くなりになってしまったのです。

結構なお年だったので天命だったと言えばそれまでですが、どうしてその家に住んで1年もたたないのに亡くなってしまったのか?
ほんの数週間前に、うちの家で出来た野菜を持っていって差し上げた時は、とてもお元気でニッコリと笑ってお礼を言われたのですが、それから間もなくして亡くなってしまったなんて…驚きを隠せません。

現在では、家を出て行った恋人が戻ってきて息子さんと一緒に住んでいます。
私と子ども達は、もうこれ以上何も起こらなかったらいいのにねと話をしながら過ごしていますが…もしかしたらまた不幸が起こるのではないかという思いが頭から離れません。

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