実話系・怖い話「娘の霊感」
娘が霊感が強くて少々戸惑っています。いくつか恐かったお話しを書かせていただきます。
娘は赤ちゃんの時から、私には見えていないものが見えていそうで恐かったです。
天井を見てケラケラ笑ったり、誰かと会話をしているように相づちをうったり…。
幼稚園選びのため、何箇所か幼稚園の見学をしていた頃。ある幼稚園の盆踊り大会に見学を兼ねて行きました。
そこは駐車場の隣がお墓なのですが、そのお墓を挟んで隣が中学校で、人が多いためその中学校に車を止めました。
盆踊り大会も済み、駐車場に戻った時に「ガチャン」と何かが割れる音がしました。
私は音しか聞こえませんでしたが、娘はろうそく立てをもった、青白い顔をした看護婦さんたちが、理科室と思われる部屋を行ったりきたりしていたのを見たそうです。
その頃娘はまだ3歳だったので、自分が見えていたものが霊とは思わなかったみたいですが、大きくなってから
「そう言えば、あれはどう考えても生きた人間じゃなかった」
と話してくれて鳥肌がたちました。
その後別な幼稚園に入学しましたが、いつも体育館の舞台の横に体育座りをしている男の子が見えていたそうです。他の子供たちは見えていない様子だったと言います。
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こんなこともありました。娘が小学1年生くらいのときのお正月。親戚の家に行くために高速に乗っていました。
関越道の練馬インターの出口付近は大渋滞していたのですが、チャイルドシートに座っていた娘が身を乗り出して
「ママ、あそこに人が歩いてる」
と言いました。
私は何も見えなかったので
「高速道路を人が歩いているわけないでしょ」
と相手にしませんでした。
娘も小さかったので、何か変とは思いつつもそれ以上は何も言ってきませんでした。
ところがその後、娘がもう少し大きくなってからこの日見えていたものを再度聞いて恐くなりました。
あの日、娘が見ていたもの。それは白いノースリーブのお揃いのワンピースを着て、裸足で歩いている母と娘だったそうです。
2人は時折かがんでは何かを拾うしぐさをして、また歩き出すの繰り返しをしていたそうです。
娘はその時のことを振り返り
「真冬にノースリーブで、しかも裸足で高速道路を歩いている母と娘なんて不自然極まりないな」
と思い、「私あの時幽霊見たんだよね…」と言っていました。
そもそも当時、娘には見えて私には見えなかったので、幽霊なのだろうとは感じていました。
さらに私が驚愕したのは、サイトで「練馬インター 事故 死」で検索をしたら、娘がその親子を見た年の夏、お盆の帰省中に交通事故が発生し、若い母と娘さんが亡くなっていた事実がわかったのです。
まさかとは思いますが、娘が見たのはその方たちだったのではないかと思ってしまい、思わず鳥肌が立ちました。
娘は今でも霊感が強く、お葬式に行くと必ずと言って良いほど幽霊を見ます。
娘の見えてしまった話は、私にとっては一番恐い話しかもしれません。
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