恐怖の泉

都市伝説の怖い話「鏡の伝言」

その男性は海外旅行が趣味で、休暇を見つけては海外へ足を運んでいた。
今回も何度か行き慣れた国へ旅行をし、現地の人と話ながら夕食を楽しんでいると、こちらをジッと見つめてくる女性がいることに気づいた。

「なんかやたら見られてるな…。」
そう思いながらチラチラ目線を送ると、その度に女性は熱い視線を絡めてくる。しかしなかなかの美人なので、悪い気はしない。

「もしかして一目惚れされちゃったかな?そんなことはないか…。」
そんな事を考えながらも食事を済まして店を出ると、その女性が待っていた。
「私と一緒にこない?」
ストレートで熱いお誘いに、男性が断る理由もない。すっかり意気投合した2人は一夜を共に過ごした。

翌日、目覚めてみると女性の姿はもうなかった。
「なんか夢みたいだったな…。」
昨晩の甘い一時を思い返しながら洗面所へ向かった男性は、鏡を見て絶句した。
そこには真っ赤な口紅でこう書かれていたのだ。

「エイズの世界へようこそ!」


この都市伝説は「エイズ・メアリー」と呼ばれていて、女性と男性が逆転した「エイズ・ハリー」というバージョンもあります。
その場合はプレゼントを渡されて、開けてみると上記のメッセージが出てくるという話になっています。
話の発祥はアメリカとされているため、舞台は海外である場合が多いですが、日本国内での話やアレンジされたものも複数あります。

都市伝説とは言いつつもこの手の話は実際にあるそうで、海外ではエイズウイルス感染を隠して感染予防をしない性交渉を行った場合は犯罪行為とみなされます。なんとも恐ろしい話です。
甘い誘惑には乗ってしまいがちですし、知らない土地だとついハメを外しがちになります。この都市伝説は、そういった浮ついた気持ちを戒める側面もあるのかもしれません。

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