恐怖の泉

実話系・怖い話「私の肩が重い」

私が高校時代に体験した、怖い話をお話します。

それはまず、新しく家の近くにカラオケ店が出来たところから始まります。
新しくできたカラオケは家から1分ほどのところだったので、友達とよく行くようになりました。

最初は何とも思わなかったのですが、実は墓地の裏にできた建物だったため、幽霊が出るという噂が広がるようになりました。
しかし高校生の私は別にそんなの関係ないと思い、いつも通りカラオケに行ったところ、いつもと違う何かを感じました。
それは、肩に何かがいるような、そんな感覚でした。

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もちろん霊感があるわけではないので、見えるってこともないのですが、なんか違和感があったんですよね。
肩の上に手をかざしてみると明らかに感じる温度が違うというか…。
異変は感じつつも、何もわからなかったのでそのままカラオケして帰りました。

翌日、学校で友人たちと休み時間にストーブの周りでその話をしていたところ、いきなり左側の肩が重くなったんです。
「あ、これは来たな」
と思いました。
友人たちは怖がってキャーキャー言っていたのですが、私は昨日体験しているので、あまり動じずでした。
友人に肩へ手をかざしてもらったら、なんかこっちだけ冷たいと言われました。

しかし次の瞬間、私の肩はフッと軽くなり、今度は私の肩を触っていた友人が
「肩が重くなったんだけど…」
と言い始めました。

友人が怖がってしまったので、仕方なくもう一度私が肩を触り、私の肩に重さが戻ってきたのですが、あまり騒いでもよくないし、放っておくといなくなるという話を聞いたことがあったので、授業も始まったことだし放置しておいたら、放課後くらいには肩が軽くなりました。

あれが幽霊のせいだったのかはわかりませんが、不思議な体験でした。そしてあのカラオケ店ではその後も「幽霊を見た」という人が多発していたので、何かがいたのは事実だと思います。
幽霊が出るという噂が広まってしまったせいか、カラオケは閉店して現在では葬儀場になっています。
なかなか寄り付く場所ではないですが、墓地の裏ですし、本来のあるべき姿になったのかなと思います。

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