恐怖の泉

人間の怖い話「友人の元彼が残した執念」

友人が私に助けを求めてきたのは、今から3年位前でした。
彼女は元彼にストーカーにあっているというのです。

元彼は付き合うまでわからなかったらしいですが、何かというとすぐにキレて暴力を振るう人だったらしく、耐えられなくって苦労して別れたそうです。
別れたといっても同棲していた家を飛び出して実家に避難し、そこからまたアパートを借りて何とか居場所をくらませていたそうです。

しばらくはバレずに生活していたそうですが、どうやって知ったのかそのアパートの住所も突き止めた元彼に待ち伏せをされてしまい、あわてて逃げてきたのが私の家だったといういきさつでした。

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とりあえず私も同じ女性として、話をしっかり聞いた上で彼女を助けたいという気持ちでした。
ですから、その日から彼女を私の家でしばらく匿う事にして、警察などにも相談して何とか解決しようと試みました。
ところが後味の悪いことに、その男は書置きを残して行方不明になってしまいました。

しかし本当に怖かったのはそれからでした。
彼女は自分の家に戻り普通の生活を始めたのですが、男がいなくなって1ヶ月ちょっとたった頃から、寝ていると左の腕に何か重いものが乗っかてきて動かなくなってしまうというのです。

状況は日々悪くなり、昼間でも左腕の手首から先が突然動かなくなったりして、病院に行っても原因不明で仕事にも支障が出てきていました。

そしてある日、彼女の家に霊感の強い友達を連れてきたところ、その友達が宝石箱を指差して「その中に持っててはいけないものがある」と言ったのだそうです。

中を見てみると、そこには元彼からもらったブレスレットが入っていたそうです。

彼女はそれをお寺に持って行ってお祓いをしてもらい、その上で廃棄しました。
それからは彼女の左腕の異常は嘘のようになくなりましたが、人の思いって怖いんだなと感じた出来事でした。

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