恐怖の泉

実話系・怖い話「カーテンに映る動く影」

私は小学校の低学年まで両親と同じ部屋で寝ていました。一人で寝るようになったのは小学校5年生ぐらいでしょうか。
私の両親は今までとは違う部屋で寝るようになり、私がそれまで寝ていた部屋で寝ることになりました。

今までと同じ夜、寝る時間になったら寝て、起きる時間になったら起きる。
ただ隣に両親がいないだけ、そんな日々を送りました。

ある日、夜中に目が覚めました。
するとカーテンに影が、影絵のように映っていました。

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その影はウネウネと動き、形をいろいろと変えていました。
不思議と私は怖いという感情はなく、ウネウネと動く影をなんとなく眺めていました。

そのウネウネの影は形を変えながらも、だんだんと映像的な感じで風景というのでしょうか。映像を映すような雰囲気を出しました。

そのころから恐怖が私を包みました。その影はまるで兵隊の行進のような影を映したのです。
はっきりと行進をしました。

右から左へとその行進は進み、左から伸びているカーテンとのぶつかるところ(窓の中央部)に消えていきます。

三分ほど経った頃、左側のカーテンからも行進が始まりました。
中央部へとどんどん進んでいきます。大きい人、銃を持つ人、子供をオンブしている老人と思われる人…。
さまざまな人影を映していきました。

ふと、気づけば私は寝ていたのでしょうか。朝を迎えていました。

その出来事があってからというもの、まるで水面に写った満月のような、ぼんやりとした光が天井に浮かぶようになりました。
一年程その光が見えたのですが、いつのまにか消えていました。不思議な体験でした。

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