恐怖の泉

人間の怖い話「不倫の果てに」

私の友人の話ですが、友人は不倫をしていました。
相手の男性も既婚者で、いわゆるダブル不倫でした。

2人は離れた土地に住んでいたので、相手の男性が出張だと嘘をついて一ヶ月に2回くらい友人に会いにきていました。

友人が言うにはただの恋愛ごっこというか不倫ごっこで、そんなに相手の男性に気持ちがあったというわけではなかったようですが、相手の男性は友人にのめりこんでいるようでした。
それは相手の男性が奥さんとあまりうまくいっていなかったということも関係しているかもしれません。
奥さんは家に帰ってもあまり話をしないとか、子供にかかりっきりだったそうで、そういう男性をかわいそうだと友人は思っていたようです。

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ある時、友人と私とで映画を見ていた時に、友人の携帯に電話がかかってきました。
映画中だからとその時は電源を切ったのですが、映画が終わってから電源を入れるとまた電話がかかってきました。

その電話は、別れさせ屋からの電話でした。

不倫などをしている人たちの配偶者に頼まれて別れさせるという「別れさせ屋」というものがいるようで、その電話でもう2度と男性と会わないようにと言ってきたようです。
もし会ったり、連絡をしたら友人のほうの旦那様の会社も知っているのでそっちに電話をすると脅してきたようなのでした。

友人はパニックになりました。友人としては家庭を壊すつもりなど全くなかったのですから、そんなことをされては大変です。
ですから、相手の男性に電話をかけ、こういう電話がかかってきたからもう会えないというようなことを伝えたようです。

ですが、相手の男性はそんなことは嘘だと言って、友人と会えなくなるのは嫌だと言ったようです。

そして、その週にも彼は友人に会いにきたのです。
けれども友人はきっとその別れさせ屋は知っているし、尾行をされているから会いに行かないと言って、断りました。

こうして会うことはやめたのですが、とりあえずメールや電話で連絡を取り合おうということにはなったようです。

しかし何日か経ったある日、友人の元に手紙が送られてきました。
それは男性の奥さんがよこした手紙でした。

その手紙を私も見せてもらったのですが、とても怖い手紙でした。
というのは、あなたのしていることは知っている。私は絶対にあなたを許さない、ということが赤いボールペンで何度も何度も書かれてあり、どこで知ったのか友人の住所や名前が書いてありました。
封筒には針で刺した後が無数にあり、特に名前の所にたくさんの穴が開いていました。

その手紙の文章も途中からだんだん文字が乱れていって、針で刺した跡がたくさんありました。

その後、相手の奥さんは鬱病になってしまったそうで、もう二度と会うということもできない状態になりました。

そういった話はドラマや小説の世界だけのことかと思っていましたが、友人が実際に経験して報告をしていたので、とても怖かったです。

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