実話系・怖い話「重要施設の警備員」
守秘義務契約をしましたので、場所は言うことができません。
しかし、誰でも知っている巨大な施設で起こった出来事です。
当時、私は警備員としてその施設でアルバイトをしていました。
黙々とこなしていけば給料が貰えていましたし、不満といえば「休憩時間がもっとあればなぁ」くらいしかデメリットがなかったので、数年間続けていました。
とある日の夜間警備にて、男女共用の広いスペースのトイレのチェックをすることになりました。
危険物が無いように、置いてあるものを持ち上げたり、便座の裏などをチェックします。
夜間は施設の電気は使用できないため、手持ちのハンドライトだけが視野で確認できる部分でした。
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私は教則どおりに、端から順に個室のドアを開けては閉めていく方法を採用していたのですが…なぜか、見終えたはずの右から3番目の扉が開いているのです。
私はドアを開けっ放しにして次の個室を確認しません。その時は右から個室を確認していて、もう10個あるうちの8番目までチェックしていました。
それに気づいた時、額から両肩にかけて重みといいますか、筋肉の筋がずれているような感覚がしたので、もしやと心霊現象を疑いました。
恐怖心も当然ありましたが、ここに不審者がいた場合は始末書では済まないでしょう。意を決して確認することにしました。
恐る恐る開いている扉に近づき、中を確認しました。
そこには、なんと首を吊った男性の胸あたりから下が見えました。
多少、左右に揺れていました。
これ以降、この首吊り死体は施設の各所で見えるようになりました。
時に通路のど真ん中で、またある時は休憩室のテレビの手前などです。
複数回は、カメラで確認されている範囲でも目撃したので、防災センターの警備隊長に小声で伝えると
「そういうのは我々の警備対象ではないだろ」
と、何当たり前のことを聞いているんだというような言葉をもらえました。
幸い、その施設から配属が変わると見えなくなりましたが、例え不可思議な現象が起こっても仕事の範囲では無いと断言できる警備隊長はスゴいなと感じましたね。
そして警備隊長の目が、どこかしらどんよりしている理由が分かった気もしました。
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