恐怖の泉

実話系・怖い話「黄熱」

黄熱(おうねつ)はウイルス性出血熱の1種で、フラビウイルス科フラビウイルス属の黄熱ウイルスによる感染症です。
熱帯アフリカ・中南米といった赤道付近で流行している病であり、それら流行地へ赴く場合は黄熱の予防接種を受けた事を証明する「イエローカード」の提出が求められることがあります。
日本においては、検疫所等で黄熱の予防接種を実施しています。

人及び猿へ感染して、発病すると命に関わることが多いですが、治癒した場合は生涯免疫を獲得し再感染することはありません。
細菌学者として世界的に有名な野口英世も、この黄熱によって亡くなっています。

感染経路

黄熱の感染経路は蚊(主にネッタイシマカ)による吸血です。人から人への感染はありません。
ウイルスを保有したネッタイシマカが人(猿)へ感染させ、感染した人(猿)からネッタイシマカへウイルスが移行する…という、蚊を媒体としたサイクルによって感染が拡大していきます。

流行地域の一つである西アフリカにおいては、人口のおよそ30%が黄熱ウイルスへ感染しているという報告もあります。

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症状

多くの感染者は不顕性であったりと軽症で済みますが、およそ15%の確率で重症化の患者が発生しています。

黄熱へ感染すると3~6日の潜伏期間の後、発熱、頭痛、寒気、嘔吐、疲れ、筋肉痛、背中の痛みといったインフルエンザ様症状が突然始まります。
軽症であれば、3日ほどで回復します。

しかし悪化してしまうと、そこから24時間以内には鼻や歯ぐきからの出血、血尿・下血・子宮出血、血の混じった黒色嘔吐、腎臓肝臓などの多臓器障害、腹痛、蛋白尿、黄疸などが現れます。

黄疸が出るのは黄熱の名前の由来にもなっていますが、そこまで病気が進行すると危険です。
黄熱で重症化すると亡くなることも珍しくなく、発病してから7~10日以内には命を落とします。致死率は20%~50%です。

治療・予防方法

黄熱が発病してしまった場合の有効な治療方法は、今のところありません。
しかし予防としての生ワクチンが非常に効果的で、一度接種すれば生涯続く免疫を獲得できます。

黄熱のワクチンは長らく安全性の高いものとして使用されていましたが、ごく少数の重篤な副作用が報告されています。
ですが黄熱へ感染した場合のリスクと比較すれば遥かに安全ですので、感染の危険がある地域へ足を運ぶ際には接種が望まれます。

ワクチンの他にも、蚊に刺されないようにすることが黄熱の感染予防へ繋がります。
蚊は黄熱の他にもデング熱やマラリアといった病気を媒介していますので、対策を意識しておくと身の安全に寄与できます。

黄熱について|厚生労働省検疫所FORTHホームページ

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