実話系・怖い話「阪神淡路大震災の記憶」
阪神淡路大震災が発生した時、私は小学校低学年でした。
その時は誕生日が近くワクワクしていた時期でした。
地震は明け方に発生しました。
私はぐっすり眠っており、異変にいち早く気がついたのは姉でした。姉がふと目が覚めてしばらく起きていると、突然大きな地震がぐらぐらっと来たそうです。
母や姉はすぐさま飛び起きて、当日一緒に暮らしていた叔父の元へ駆けつけて皆の無事を確認したそうですが…私だけはそこにいませんでした。
実は恥ずかしながら、私はあれほどの大地震が起きても夢の中におり、みんながバタバタしていても寝ていたのです。
しかしこの時恐ろしい事が起こっていました。
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姉に叩き起こされて起きると、私の体が動きません。
目ボケ眼でよく分からない状態だったのですが、どうやら私はピアノの下敷きになったようです。
家庭によくあるピアノで、倒れるとちょうど小さな隙間がある部分に私は奇跡的に挟まっていたそうです。
その当時私がまだ幼かったのが幸いして、隙間にすっぽりと入り怪我もありませんでした。
しかし時期は冬。
分厚い布団や毛布をかぶって寝ていたため、助かったものの身動きが取れない状態でした。
母や姉の力では無理だったので、叔父に引っ張りあげてもらい何とか救出してもらいました。
その時は本当に何にも考えてませんでしたが、叔父がいなければ私はあのまま圧死していたのかもしれません。
その後も余震は続きましたが、私達家族は無事でした。
家の中はもうぐちゃぐちゃで、台所はお皿が割れてガラスの破片まみれ。足の踏み場も無い状態です。
朝になってからみんなで片付けをしていましたが、あまりの光景に私は怖くて固まっていました。
叔父はそんな状態でも仕事があると行って出ていきましたが、母のお仕事はお休みでずっと一緒にいました。
お昼頃、外はどうなっているのか見たいと私が言い出し、みんなで見に行きました。
私の住んでいた町は、外見上は大きな問題もないような感じでした。たまたま地盤が強かったため、半壊程度で免れた建物がほとんどでした。
ニュースでもやっていましたが、別の区域では多数の死傷者が出ています。
今でこそ復興してキレイになっていますが、西宮市や神戸方面は壊滅状態でした。
その方面へ行くと、道路が壊れ地割れを起こしていたり、全壊になってしまった家がたくさんありました。
まさに地獄絵図の様な光景で、子供だった私はとても現実味が湧かなかったです。
幸いにも私の周りには亡くなった方がおりませんでしたが、遠い知り合いの家族には親がいなくなったりして生活が変わってしまったという話を聞きました。
地震の影響で食べるものも少なく、深刻な水不足に陥ったのも記憶しています。お風呂や洗濯物も当然出来るはずがありません。
当時は自衛隊の方に随分お世話になりました。
私、姉、母の3人で窮屈なシャワー専用の個室に入り、寒い中体を洗った事は今でもよく覚えています。
大人になった今でも地震は怖く、小さな揺れでも大きくなるのではないかと思って敏感に反応してしまいます。
よく地震が起きたらベットや机の下に隠れろ!なんて言いますが、阪神淡路大震災のように寝ている時間に突然起きたら、そんなのとても無理です。
寝室にも、なるべく倒れたら危険な棚や重量物は置かない方が身のためです。
私ももし、あと数センチずれてピアノが直撃していたら…と思うと、今でもゾッとします。
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