恐怖の泉

都市伝説の怖い話「なりすまし」

ある日、仕事を終えて通り慣れた道を帰っていたC。
しかし今日の通りは何やら騒がしかった。

「何かあったのかな?」

翌朝起きて何気なくテレビをつけると、悲惨なニュースが報道されていた。
どうやら殺人事件が起きたらしい。
しかも場所は、Cがいつも通っているあの通り沿いだ。

「これってもしかして昨日の…?気をつけなくちゃ。」

そしてまた同じ1日が終わり、自宅で一息をついているとインターホンが鳴った。

ピンポーン

すぐさまモニターを確認すると、警察官らしき人が立っている。そして
「夜分遅くに失礼します。警察です。」
という声が聞こえてきた。
「え?警察?」
急いで玄関を開けると、確かに警察官が1人立っていた。

「すいません。私○○交番の者なんですが…お一人ですか?」
「…はい。あの~どうしたんですか?」
「いや~最近この付近で物騒な事件がありましてね。ニュースにもなっていたのですが。それで聞き込みをして回っているんですよ。」
「ひょっとして、殺人事件ですか?」
「はい、そうなんです。犯人はまだ捕まっていないので…何か心当たりはございますか?」
「いえ、特には…。」
「そうですか。もし何か情報がございましたら、ご連絡下さい。」

そう言って警察官は携帯の番号をメモに書いて渡し、立ち去って行った。

それから数日後。
朝起きて何気なくテレビをつけると、この前の殺人事件の犯人が捕まったという報道が流れる。
ホッとしたのも束の間、犯人の顔を見たCは凍りついた。

なんとその犯人は、Cの家を訪れたあの警察官だった。

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殺人事件の犯人が警察官になりすまして、自分を目撃した人がいないか探していたというお話です。
もしCさんが、良かれと思って情報を提供していたら…一体どうなっていたことでしょう。

これは都市伝説の話ではありますが、実際にも犯罪者が業者等に扮装していたという事件が多数あります。
見た目で安易に判断せず、常に最大限の警戒をする心構えが必要なのかもしれません。

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ドアスコープ越しに見る偽の警察官

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