恐怖の泉

心霊スポット「八木山橋」

宮城県には「八木山橋(やぎやまばし)」という橋がありますが、この橋は自殺の名所として全国的にも有名な橋です。

橋の下は「竜ノ口渓谷」という化石の採掘地があり、切り立った断崖の上に橋がかかっています。
また近くには仙台城(青葉城とも呼ばれます)の跡地や大学も多くあり、観光客や学生などでほどほどの交通量もあります。

知らない方にとっては、本当にヤバいのか?と疑問に思う所かもしれませんが、百聞は一見にしかず。
橋には自殺防止のフェンスが高々と設置してあり、思わず「こりゃマジだ…」と唸ってしまう威圧感があります。

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状況が状況なだけに、事件があっても報道がなされない(規制がかけられている?)ため、八木山橋の詳細な情報はなかなか発見できなかったのですが、某サイトに掲載されていた情報をご紹介いたします。

  • 八木山橋は昔吊り橋で、自殺者が多かった。特に昭和12~13年は身投げが多く、橋のたもとに派出所が設けられたことがある。
  • 昭和40年3月に橋の改修工事が行われ、その際に自殺防止の欄干(高さ1.2m)を設置したが、それでも自殺に歯止めが効かなかった。現在では約2mのフェンスになり、鼠返しと有刺鉄線も付けるという物々しさになっている。
  • 八木山橋での犠牲者総数は、少なく見ても100人以上にのぼる。

情報の裏付けが取れないので、信憑性はわかりません。
しかしこの橋を最後の場所として選んだ方が多くいらっしゃる事は、紛れもない事実です。
亡くなられた方のご冥福を祈って、合掌。

【八木山橋の場所】

八木山橋の怖い話

その当時私は学生でした。
用事が出来てしまい、避けていた八木山橋をどうしても夜に通らなければならなくなりました。
八木山橋は地元では自殺の名所として有名なため、日が暮れてから通るのは勇気がいります。できれば足を運びたくありません。
それでも原付で素通りすれば大丈夫だろうと思い、渋々出かけることにしました。

橋へ着いてみると、予想通りなかなかの雰囲気です。私の先入観からか、別世界の入口のような気もしてきました。
とりあえず、早く通り過ぎようと思いました。

橋を通っていると、視界の左隅に何か白いものが見えました。でも左側は橋の外側です。何かがいるはずがありません。
「何もいない。気のせいだ。」
無視してそのまま走っていると、その白い何かも一緒に移動してきます。
やめておけば良かったのに、気になった私はついその白いものを見てしまいました。

それは白い服を着た女の人でした。
宙に浮いていて、私に向かって手招きをしています。

「うわ~ヤバい!ヤバい!」

完全に幽霊でした。しかもいわくつきの場所で見てしまった…。
冷や汗がドッと吹き出し、突然意識がもうろうとしてきました。
気づいたら、バイクを止めてしまっていました。

絶対に近寄ってはいけない!
そう頭の中ではわかっているのですが、なぜか判断力が鈍っていて女性の幽霊に近づいていきます。
私は頭の中で、うる覚えのお経を繰り返し唱え続けました。

その時、橋の上を車のライトが照らしました。
そしてその車の運転手は橋の上で立ち尽くす私を見るなり、「どうしました?」と声をかけてきてくれました。
もう女の幽霊は消えていました。

偶然にも車の運転手はお坊さんで、事情を話すとちゃんとしたお経を唱えてくれました。
高いフェンスがあるとはいえ、あのまま引き込まれていたらどうなっていたのでしょうか…。
やはりあの橋は、普通ではないのだと思います。


宮城県に八木山橋ってあるじゃん、自殺の名所の。
実はあそこの下の竜ノ口渓谷って降りていけてね、足場は悪いんだけど、地層とか生物とか面白い場所なんだよね。

三年前の、俺がオカルト板に来る前の話で、あんまりオカルトに興味無かった俺が興味を持つきっかけになった話。
その頃は八木山橋が自殺の名所とは知ってたんだけど幽霊とかは信じてなくてね。
化石とか鉱石に興味があって大学の仲間と度々行ってたんだよね。
特に夏場とかは川縁特有の涼しさと上流こその水の綺麗さで、結構遊べる場所だったんだよ。
ただ行く時にはルールがあって、そのうちの一つとしてカメラの所持は禁止していたんだよね。
これは前述の通り足場が悪くて、川に落ちる奴もいるから、水にぬれるとだめになるような電化製品は危ないってだけ。
心霊写真防止とかじゃなかったんだよ。
携帯電話とかも百円ショップの密閉できる袋に入れて持ち歩いてたね。
ただ、一度だけデジカメを持ってきた奴がいたことがあった。
ここではそいつをEって呼ばせてもらう。

その日は5人で行ったんだけど、俺とそいつとあと3名。
実はEは彼女と別れたばっかりらしくて、Eの好きな女子を呼んだんだよ。
その写真が撮りたくて生活防水のデジカメを買って持ってきていたんだよね。
写真データを送るからアドレス教えてって言うつもりだったらしい。

まあ竜ノ口渓谷に入ってから出てくるまでは省くんだけど、もちろんそこで自殺者を見つけたりはしなかった。毎日誰か飛び降りてる訳じゃないしね。

ただ、帰りに立ち寄ったマックで写真を見てたら、死体が写ってたんだよね。
帰り際に俺が撮った写真なんだけど、川を挟んで向こう側の岩の上に、仰向けの状態で人の下半身らしきものが置いてあるって言うのかな。
とりあえず、ジーンズを履いた下半身が岩の上に乗っかってんのが写ってる。上半身は岩の向こうで見えない。

なんとかジーンズが落っこちてるだけって思いこもうとしたんだけど、ジーンズからは足らしきものが飛び出てるし、岩の上は泥だとは思えないような、乾いた血みたいな色してんの。

何で気付ないで撮ってんだとか、ここで撮れって言ったのはお前だとか、見えなかっただとか、俺とEで言い合いして他の人の提案でEが警察に電話したんだ。
代表者の連絡先を聞かれて、代表者として俺の電話番号も教えた。
写真についても説明したが、現場に確認に行きますので後日お願いしますって言われた。
まあ正直、心霊写真的な物を証拠に持ちこまれても警察では困るからだろうね。
すごい気まずい空気の中30分くらいしてEに電話が来た。

Eはわざわざ店の外に出て電話してたんだけど、青い顔をして戻ってきた。
どうやら警察が言うには、捜索したが死体なんてなかったんだと。
俺たちは気味が悪いと思いながらも、無理矢理見間違いだったってことにしたが、Eは何故か異常にとりみだして、現に死体が写ってるし無いはずがない、絶対死体だと言って聞かなかった。
俺たちは川で遊んでいた奴が、奥の方にある沼にでもはまって、泥だらけのジーンズを捨てて行っただけだって言ったが全く聞きつけない。
心霊写真じゃないかとも言ったが、はっきり写ってる死体があるんだと言って聞かない。
デジカメの画像を指差して絶対ある。足も出てるって狂った様に喚き始め女子を怯えさせ挙句の果てに確認に行くと言い始めた。
女子はもう帰りたがっていたし、既に暗くなり始めていたこともあって、もしあったなら暗くなって警察も見落としたんだ。きっと明日ちゃんと探してくれるとなだめて、俺は強制的に解散にした。
Eは最後まで納得していなかったが車も無いし、どうせ一人じゃいけないだろうと、俺は面倒になってさっさと帰った。

翌日の午前中死体を回収しました、ご迷惑をおかけしました。という電話が警察から俺にかかってきた。
俺は正直安心した。
Eと険悪な感じになっていたから、警察のミスでなら簡単に仲直りできると思った。
警察の話も半分だけ聞いているような状況で写真の提出を求められて、そういえば何でEに先にかけなかったんですか?と質問した。
Eにかけたが出なかったと説明してよこした。
写真は彼が持っているので、と話している途中、少し気になってやはり昨日は発見できなかったのかと尋ねた。
警察はええ、既に暗かったので捜索は無理でしたと答えた。
俺はそれでもわざわざ確認に行って頂けたようで、ありがとうございますと言った。
電話の向こうから、昨日は確認に行っておりませんよ、という答えが返ってきた。

その日の内にEは見つかった、写真の場所で飛び降り死体になって、午前中に回収されていた。
前日別れたままの恰好で、ズボンもジーンズじゃないが、説明されて浮かんできたのはあの写真とそっくり同じ死に様だ。

上半身が見えなかったのは尖った岩に叩きつけられて、背骨が粉砕され、胴が伸びて頭が重いから、異様に向こうに垂れさがっていたらしい。

俺に掛かってきた電話がEの飛び降り死体回収の電話だった。

俺たちが死体を見つけた時点ではEは生きていた、俺たちが見つけたのは別の死体だと言ったが、カメラは行方不明になっており、証拠も無い。
警察からEに電話がかかってきたと言ったが携帯も行方不明、携帯の会社に通話記録も残っていない。

そして、一番意味が分からないのはEが見つかった場所は橋からかなり遠いのに、Eは高さ100m程度から地面に叩きつけられた死に方をしていたらしい。
俺たちが見つけた死体も、Eのカメラも携帯も見つかってない。

ってか尻すぼみな感じになったが、思い出してると気持ち悪くなってきたから、ゴメン

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