心霊スポット「深泥池」

深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)は、心霊スポットが数多く存在する京都府内でもとりわけ有名な所です。
京都市北区に位置しており、貴重な生物が生息する池・湿地であることから天然記念物にも指定されています。

深泥池はかなり大昔から存在する池として知られています。
なんと氷河期時代の生物が、現在でも深泥池で共存しているというのですから驚きです。天然記念物に指定されているのも頷けますね。

これほど由緒ある場所ですから、何か神聖なものが宿っているのでしょうか。深泥池では怖い話が噂されています。
とりわけ有名なのが、タクシーの怪談話ではないでしょうか。

深泥池の近くには「深泥池貴舩神社」があり、節分の豆まきに関する言い伝えがあります。
伝説によれば、深泥池から這い出てきた鬼を豆で撃退したというわけです。
他にも大蛇が住んでいたという昔話もあったりと、古来から人々の怖い話のネタとなっている場所であることが伺えます。

心霊スポットとなると、場を荒らしてしまう方もいらっしゃいますが…これからも貴重な深泥池を皆で守っていけるよう、願うばかりです。

【深泥池の場所】

深泥池の怖い話

京都市内をまわっていたとあるタクシーが、深夜に女性客を乗せた。
その女性客は、行先に深泥池を言ってきた。

「こんな夜中に深泥池？あんな何もない所に女性1人で…？」

深泥池は地元人なら誰もが知っているが、夜中に行くような場所ではない。
しかし客に言われたら行かないわけにもいかず、運転手はタクシーを走らせた。

道中、女性は押し黙ったままだった。
バックミラーで姿を確認してみるも、髪が顔にかかっていてハッキリ見る事は出来ない。
しばらくしてタクシーは深泥池に着いた。辺りは真っ暗で、不気味な雰囲気が漂っている。

「お客さん、着きましたよ。」
そう言って運転手が後ろを振り返ってみると、既に女性客の姿はなかった。

「あれ？いつの間に降りたのかな？」

急いで車を降りて辺りを確認してみるが、女性はおろか人の気配は全くない。
首をひねりながら車に戻り、女性客が座っていた座席を見ると運転手は震えあがった。
座席はびっしょりと濡れていて、長い髪の毛がべっとりと張り付いていた。