恐怖の泉

心霊スポット「旧善波トンネル」

旧善波トンネル(きゅうぜんばとんねる)は、神奈川県伊勢原市・秦野市の間にあるトンネルです。別名「準一君道路」とも言われています。
現在では新トンネルが開通していますが、旧善波トンネルもまだ現役で通行することができ、心霊スポットとして有名な場所となっています。

この旧善波トンネルが心霊スポットとなったきっかけは、1965年(昭和40年)9月2日の夕方に発生した事故でした。
秦野市に住む当時17歳の少年がバイクで善波峠を走行中、カーブを曲がりきれなくなった対向車のトラックと正面衝突。亡くなってしまう痛ましい出来事が起きます。
そしてその後、旧善波トンネル付近に

「もう死なないで 準一」

と書かれた看板とお地蔵様が建てられました。事故で亡くなった少年の名前は『準一』だったそうです。
これを目にした通行者によって憶測や噂、怪談が広まり、旧善波トンネルは神奈川県でも有数の心霊スポットとなったのです。
※看板は老朽化により1989年(平成元年)に撤去済。

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上記の出来事は本当に起こった出来事ですが、看板が設置された理由には諸説あるようです。
実際に私自身が取材等を行っていないため事実関係はわかりませんが、参照サイトの情報と私なりの解釈で紹介させて頂きます。

【看板設置の由来】

①旧善波トンネル付近では、事故後頻繁に通行車へ飛び込む人影が目撃される。この噂を聞いて「もしかして準一なのでは」と心を痛めた準一君のご両親が、供養の意味で看板を設置した。

②事故後、準一君の両親が頻繁に、準一君が事故に遭う夢を見るようになる。そこでまた事故で悲しい思いをする人が出ないよう、事故防止の意味で「もう死なないで 準一(の願い)」という看板が設置された。

①は怪談発生後に看板が設置されたパターン、②は看板が設置されたことで怪談が生まれたということになります。
オカルト好きとしては①の理由を信じたいですが、どうやら事故再発防止の思いが強い②が看板設置の真相のようです。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とはよく言ったものです。。。

旧善波トンネルがある善波峠はかなり急なカーブがあり、元々事故多発地帯だったのだとか。そんな場所に意味深な看板が建てられたとなれば、よからぬ噂が広まるのは想像できるかと思います。
このトンネルが心霊スポットとなった経緯はとても興味深いものです。ですが経緯が明らかになったとはいえ、多くの噂が立つと真実味を帯びるという現象もありますので、何かしらのいわくがあってもおかしくない場所と言えるのではないのでしょうか。

現在では新トンネルもありますし、看板の効果かわかりませんが事故は減少したようです。
今では準一君の魂も、安らかになっておられることを願ってやみません。事故に遭われた方々のご冥福を祈って、合掌。

【旧善波トンネルの場所】

旧善波トンネルの怖い話

旧善波トンネルを通っていたトラックの目の前に、突然人影が横切った。
「うわっ!ヤバい!!」
運転手は慌てて急ブレーキを踏んだ。
急いで車を降りて確認してみるものの、人の姿はどこにも見当たらなかった。

旧善波トンネルでは通行している車に飛び込む人影が多く目撃されていた。そしてその噂は、実際にトンネル付近で亡くなった少年の両親の耳にも届いていた。
「まさか準一が、自分が死んだことに気づかず何度も同じことを繰り返しているのだろうか…」
もしそうだとしたら、あまりにもかわいそうな話だ。

そこで両親はトンネル付近に
「もう死なないで 準一」
という看板を建て、手厚く供養した。

しかしその人影を見たという人の証言では、どう見ても幼い子供くらいの大きさしかなかったという。
準一君は当時17歳でなくなってはいるものの、子供と見間違うことは考えにくい。
さらに、人影が飛び込こんでくる車のドライバーの名前は皆「ジュンイチ」だったのだ。

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