恐怖の泉

心霊スポット「犬鳴峠」

犬鳴峠(いぬなきとうげ)は福岡県にあり、日本屈指の心霊スポットと称されている場所です。
峠には今使用されている「新犬鳴トンネル」と、閉鎖された「旧犬鳴トンネル」がありますが、出ると噂されているのは旧犬鳴トンネルの方です。

現在、旧犬鳴トンネルは出入り口が巨大なコンクリートで厳重に封鎖されており、行くまでの道も封鎖されているようです。
その物々しい様子から「ココは本当にヤバい!」と感じずにはいられません。
しかしそのようになった経緯としては、幽霊というよりも不良等が集まりやすい場所のため犯罪・不法投棄の温床となりがちな事と、崖崩れの危険もあることが要因なようです。
旧犬鳴トンネルでは実際に凄惨な殺人事件が発生していますし、近くのダムでも死体遺棄事件がありました。

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旧犬鳴トンネルが現役だった頃には、カーブが多くてキツいため交通事故も多発。さらには道路が整備される以前も、犬鳴峠付近は交通の難所であるため人の往来が少ない場所だったと伝えられています。
昔から人が踏み入りにくい地域と言いますか、負の力が集まる所なのかもしれません。
いろいろな意味で危険度はかなり高いと言えるのではないでしょうか。

亡くなられた方のご冥福を祈って。合掌。

【犬鳴峠の場所】

犬鳴峠の怖い話

昭和63年(1988年)の12月6日、事件が発生する。

当時、福岡県田川郡内に住んでいたAさん(仮称)は、信号が赤になったため停車した。
するとそのAさんへ16~19歳の少年ら5人が
「車を貸してくれ。」
と声をかけた。
Aさんは当然断るのだが、それに腹を立てた少年らは車を奪ってAさんを拉致。仲間の家で監禁をして、激しい暴行を加えた。

あまりにも痛めつけられたAさんの姿に、一度は「もうやめよう」との声が挙がったそうだが、主犯格の少年は「俺たちは殺人未遂の共犯だからな」とメンバーへ脅しをかける。
そして旧犬鳴トンネルへAさんを連れて行った。

トンネルへ着いた少年らは、さらに暴行を加える。
命乞いを求めるAさんだったが、少年らは殺害して証拠を隠滅する選択をしてしまう。
Aさんへガソリンをかけると、トンネル中に響き渡る悲鳴を上げたため少年らが怯んだ。その隙に残る力をふり絞ってAさんは逃走をする。
しかし捕まってしまったAさんは、破った服を口に詰め込まれて手足を縛られ、頭を石で打ちつけられた。
その際、血飛沫がガードレールにまで飛んだという。
最後に火を付けられたAさんは激しくのたうちまわり、トンネル入り口付近まで走っていき倒れてしまった。
Aさんの遺体は翌7日に無惨な姿で発見された。

犯行を行った少年ら5人は9日に殺人・監禁の容疑で逮捕。主犯には無期懲役、他の少年も有罪判決が下される。

Aさんの直接の死因は「失血死」。つまりAさんは絶命するまで、体が燃えるという地獄の痛みと苦しみを受けた末、無惨にも命を奪われたのである。
Aさんは内気でおとなしい青年で、両親に働いた給料の大半を渡すほどの親孝行だったという。

極悪非道な犯行の末に命を奪われた彼の無念は、言葉では言い表せない。

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