恐怖の泉

人間の怖い話「1人で居たいのに」

私はどんな事でも1人でやるのが好きなんです。
1人だと他のノイズが無いので、全力で集中して事を堪能できます。
誰かと一緒というのも醍醐味だし否定しませんが、そこを理解した上で私は1人でやる事を選び楽しんでいるんです。

ただ1人だと厄介なのが、お節介な方の存在です。
1人で楽しんでいるのが理解出来ない、または悪い事だと思っているのか、本人は良かれと思って絡んで来るのがまた質が悪いです。

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この前も、カフェで1人読書を楽しんでいると声をかけられました。
「隣、良いですか?」
比較的空いている店内で、わざわざ私の隣へ座ろうとしてくるので嫌な予感がします。
案の定、話かけられました。

「何を読んでいるんですか?」
なるべく失礼の無いよう、かつ話が広がらないよう慎重に言葉を返します。
ですがその試みは、大抵失敗します。

「私も読書が好きで、その本好きなんですよ~。」
のらりくらりと返事しますが、会話するのが良かれと思っている相手はどんどん話を続けてきます。
会話によって私は読書どころではなくなり、ついには本に関する解釈やネタバレまでする始末。
私の楽しい時間が台無しです。

しばらく話をした後、その方は満足したように席を立ちました。
彼にしてみたら良い事をしたと思って有意義な時間だったのでしょうが、私にとっては最悪な時でした…。
その後、私は本を楽しむ気分には到底なれませんでした。
それどころか、好きな作者さんだったのにあろう事か拒否反応まで出てしまい、その方の作品を楽しめなくなってしまったのです。

声をかけてくる方は、正直に本音を言ったり断ったりすると「この人、変人だな」という反応をしてきます。
人によっては怒り出したりもします。
「せっかく声をかけてやっているのに、なんだその態度は!」
本人からそう言われる訳ではありませんが、心の声がこちらへ聞こえてきそうなくらいの反応をされます。

不特定多数の人が集まるカフェで読書をしなければ良い、という意見もあると思いますが、私はカフェの雰囲気が好きなんです。
その空間で自分の好きな事を1人楽しむのは、場違いな行為なのでしょうか?
それにこれはカフェに限った事ではありません。
1人で居ても声をかけられないのはラーメン屋さんくらいなものです。
勿論、絡んでくるのはごく一部の方なのですが、その一部であまりにも悪影響が過ぎます。

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