恐怖の泉

実話系・怖い話「別れた後も来る元カノ」

これは今から20年ほど前に、私が悩まされた体験です。

当時私は24歳の会社員で、一人暮らしをしていました。
名義が祖母の物件だったので、家賃は格安。経済的にも恵まれていて、快適に過ごしていました。

この頃、私には交際歴3年目になる19歳の彼女がいました。
彼女は私が一人暮らしをしていることを良いことに、学生の頃はよく私の家へ入り浸ってました。
しかし高校卒業後に彼女は就職し、車で1時間ぐらいかかる所に配属されました。
その職場近辺で彼女は一人暮らしをするようになるものの、そのぐらいの距離をものともせず地元へ戻ってきては、私に会いに来てくれました。

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こう書くと素敵な彼女だな…って思いますが、今でいうメンヘラな所があったんですよね。
毎日の連絡なんてのは当たり前でしたし、素っ気無い態度をとるとすぐ
「手首を切るから!」
なんて脅迫じみたことを言われました。
頭痛薬を大量に飲んだり…なんてことも。

とはいっても、実際にリストカットしたような傷痕はないですし、頭痛薬を飲んだといっても少し気分が悪くなる程度。
まあ私の気を引くために狂言じみたことをしていたわけです。

まだ彼女が学生で、地元に居てた頃は会う頻度も多かったのでマシでした。
職場付近で一人暮らしをするようになってから、上記のようなメンヘラ具合にエスカレートしていったのです。

そのうち付き合ってられなくなり、放置していると「他の男性が好きになった」といって彼女の方から別れを告げてきました。
私も彼女のメンヘラッぷりに辟易してましたし、別れることにしました。

しかしこの別れから3ヶ月ほど経過してから、私の身の回りで異変が起きるようになりました。

私が友人達と遊んでから帰宅すると、深夜3時を回ってるってことが結構ありました。
帰宅後に衣服を脱いだりし、寝室へと移動します。
ふとカーテンへ目をやると、キチっと締まってなくて隙間があったんです。
キチンと締めようと窓に近づき、何気なくカーテンの隙間から下を見ました。

すると下の道路に、元カノっぽい女性がいるんです。

私の住んでた所は7Fだったので顔までハッキリ見えませんでしたが、元カノがよく着てた服装を着ていました。スタイルや髪型も元カノそっくりです。
ですが時計を見ると深夜3時半。こんな時間に元カノがいるはずがありません。
単なる見間違いだと思い、そのまま寝ることにしました。

さらに異変は続きます。
別の日に私が自宅で寝ていると、玄関のドアをノックする音で起こされました。
何時だ?と思い時計を見ると、深夜4時。そんな時間に誰か来るはずがありませんから、夢だと思いスルーしました。
するとまた「コンコン」とノックの音が鳴りました。

その時に気づいたんです。
このノックの仕方は元カノの叩き方と同じだ、ということに。
玄関のドアスコープから外を見てみるも…誰もいませんでした。

これが一度だけなら、私の思い過ごしで良かったかもしれません。
ところが上記したような現象が、週1回程度の割合で起こりました。

さすがの異常事態に、私は元カノへ電話しました。
元カノはそんなことしてないと言い張ります。
私と別れるキッカケとなった男性とは既に別れてるものの、わざわざ地元まで戻ってそんな嫌がらせするほど暇じゃない!と言われました。

確かにそうです。
元カノの移動手段は原付でしたから、車で1時間以上かかる私の家まで原付で、あんな時間に往復なんて非現実的です。
とはいえ実際に異変が起きている以上、完全に元カノの話を信じる気にもなれません。

そこである日、玄関ドアをノックされてる時に元カノへ電話しました。
元カノは電話に出てくれましたが、案の定「アンタ何時に電話してきてんの?」と怒りまくってます。
私は「お前うちの玄関前にいるだろう?ドアノックしてんじゃねえよ!」と反論します。
元カノからは「寝ぼけたこと言うな!」とキレられました。

この時にわかったのですが、元カノの電話口からドアをノックする音は一切しないんです。
寝てたというだけあって、背景に音は一切なくシーンと静まり返ってます。
しかしこちらではドアをノック音が聞こえてるんですから、元カノでないことはわかりました。
すぐに玄関ドア前に行って、ドアの覗き穴から見てみましたが…やはり誰もいません。

これで一件落着したかのように思えましたが、未明のドアノックと道路に佇む女性の姿は、それ以降も何度も繰り返されました。
この異変のせいで私は鬱状態のようになってしまい、せっかく格安で借りれてる市営住宅を離れることになりました。

引っ越してからは、元カノの生霊は現れなくなりました。
今だにあの現象は何だったのか…と、思い返すと不思議で怖い体験です。

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