恐怖の泉

学校の怖い話「黒板の顔」

高校生のころ、英語の授業中にあまりにも眠くてウトウトしてた。
聞く気はあるのに、眠くなってしまうのは授業の仕方に問題があるんだと思う。
でも、英語の先生は無駄に厳しい先生なので、思ってても口には出来ない。

そんな先生が黒板に英文を書いてると、チョークがポキッと折れた。
気にせずに折れた半分を黒板の縁に置き、続けて書こうとするが、同じところでまたチョークが折れる。
別のチョークに持ち替えても、同じ個所に来るとポキポキ折れてしまい。最終的には不自然な空白のある英文が出来上がった。

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授業が終わって日直が黒板を消していると「なにこれ」みたいな声が聞こえてきた。
見てみると、黒板の消しあとが目を閉じた人の顔のように見えていた。
ちょうどチョークが折れていた所と同じ場所にその顔はある。

好奇心旺盛な子が集まって、その顔に黒板消しでバンバン叩いたり、雑巾で拭ったりしていた。
すると少しずつ顔は薄くなって、休み時間が終わる頃には消えてしまった。

顔が消える前に何人かがケータイで写真を撮っており、見せてもらうとバッチリ顔が写っていた。けど、見た目はちょっと上手いラクガキくらいにしか見えない。
あれを幽霊の顔だって言って見せても、当時の教室を見てない人には信じられないだろうな。

不思議な事もあるねと、話しながら次の授業が始まった。

その時間はチョークが折れる事無く、普通に終了。その次の時間も何も無かった。
正直、何か起こるんじゃないかと期待してたから以降の授業はまったく眠くならなかった。
だから、あの幽霊は生徒たちが眠くならないようにするために出てきたんじゃないかって話をしてたんだよ。
また出てきてくれたらいいのにって調子に乗ってた。

そしたら翌日、隣のクラスに同じ顔が出来たって聞いた。
同じ顔なんだけど、今度は目が開いてたんだって。
しばらく騒いでたら消えちゃって、それから一度も出てこなかったけど。

そう言えば、顔を撮影してた子がそろってケータイを壊しちゃったらしい。
原因は色々だったけど、どの子もケータイ内のデータが全部飛んだって言ってた。
でも、何故か顔の画像だけは残ってたんだとさ。ホント何なんだろうな、あの顔。

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